私の音楽的遍歴(林原めぐみから始まり、ヴィジュアル系バンドを経てアイドルに至る軌跡)
こんにちは。フミヅキです。
今回の記事では私が音楽を聴き始めたきっかけとか、どういうものを聴いているのかとかを書いていきたいと思います。
1.音楽と私
現在、私の聴く音楽は、ヴィジュアル系バンド80%、女性アイドル10%、男性アイドル5%、その他(アニメソング系、ハードロック系、女性アーティスト)5%といったような感じです。
下記、好きな音楽を並べてみます。
【全ジャンルを超越して】
神:ラルク・アン・シエル
【ヴィジュアル系バンド】
別格:Plastic Tree
特に押ししたいバンド:amber gris、カルペディエム、Sadie
押したいバンド:cali≠gari、己龍、THE VELVET
他にも、音源を蒐集しているバンドはいくつもありますが、割愛。
【女性アイドル】
大好き:ひめキュンフルーツ缶
勉強中:ゆるめるモ!
(あと、BiSは気になり始めた頃にはもう解散決定してた……)
【男性アイドル】
担当:V6*1
この辺りが私のパーソナリティーと精神を支える大きな柱となっています。
振り返ると、思春期の私は特に音楽好きというわけではありませんでした。
ラノベや漫画やアニメ、声優さんが好きだったので、よく聴いていたのは林原めぐみさんとか坂本真綾さんのCD。初めて自分で買ったCDは林原めぐみさんのCDでしたし。*2上記で聴いていたのはラルクくらいですね。CDを買うよりは、漫画を買う方にお金を使っていました。
ただ、ヴィジュアル系バンドは当時から好きでした。あの頃はヴィジュアル系バンドも結構テレビ番組に出演していたので、それを見てはかっこいいなーと思いつつも、実際のCD購入まではいかない感じでした。
ラルクは自分の中では「J-POP」や「はやりの曲」の延長で聴き始めた経緯があり、ヴィジュアル系バンドに嵌るターニングポイントとは捉えていません。
ただ、ラルクが作り出す楽曲の空想物語的な世界観、独特なメロディーライン、美しいヴィジュアルイメージのPVに、私の音楽的嗜好を調教された部分は否めません。だから、私がヴィジュアル系にはまる素養を形作ったのはラルクであると言えるかもしれません。
2.ヴィジュアル系と私
どっぷりヴィジュアル系にはまるのはPlastic Treeがキッカケです。
Plastic Treeを知るキッカケはアニメ「金田一少年の事件簿」です。何期目かのエンディングがPlastic Treeであり、とても耳に残って、お風呂で口ずさんでいた記憶があります。
それが「Sink」という曲なんですけれども。素晴らしい曲なのですよ。
儚く、繊細な歌詞を、切ないメロディに乗せて、美しいギターフレーズが彩る。思春期の少女の心をガッチリと掴む、本当に素敵な楽曲です。
そして、この曲のボーカルをできるのは、Plastic Treeの竜太朗さんだけだろうと私は思います。あの、ふわふわと優しくて寂しい不思議な声じゃないと出せない味だなあと。
それでも、当時はPlastic Treeが気にはなりつつも、Sinkのシングルを買うでもなく、ただのラノベオタクとして暮らしていました。
数年後、家の近所にCDレンタル屋ができても特に変わらず。
というのも、Plastic Treeのアルバム*3を借りてみたら、少しレベルが高かったんです。
「サイコガーデン」とか「May Day」とかの精神病的な、白日夢的な世界観は、当時の私にはまだ早すぎたようです。理解が追いつかなかった。
だから、ヴィジュアル系には行かずに、マクロス7とかサクラ大戦とかのCDを借りながら過ごしていたんですけど、ある時、たまたま、Plastic Treeの曲がローカルのテレビ局で流れたのを聞いたんですね。
それが、「バカになったのに」だったのですが。
これって、Plastic Treeのオリジナルではなくて、Theピーズというバンドのカバー曲なんです。でも、その時は知らなくて、「こんなに壊れた曲(褒め言葉)をやるようになったんだ! Plastic Tree超変わったんじゃん!」とびっくりして、再注目するようになりました。
その後、CD屋さんに行ったときに、この曲を収録したアルバム(シロクロニクル)を発見し、購入。
このアルバムがまたまた良くてですね。
Plastic Treeのポップさと繊細さと少し壊れて歪んだ世界観が同居した、とても良い作品でして。ド嵌りです。彼らの一連のアルバムを蒐集するようになりました。
それから、勇気を出して一人でワンマンライブに行ってみたり。
雑誌なんぞも読むようにもなり。
丁度、下火になっていたヴィジュアル系界隈が、盛り返し始めた時期でもありました。*4
ですが、私は「ふーん。色々なカラーのバンドがあるんだなー」とのんきに雑誌を眺めて、Plastic TreeのCDばかりを聴いていたわけです。
そんな中、とある大イベントがやって来ます。
NHKのミュージック・ジャパンの特別編、「真夏の宴」です。ヴィジュアル系バンドのみが出演する番組でした。
Plastic Treeの他にもナイトメアやらシドやらガゼットやらアリス九號.(当時の表記)やら、もう、当時のヴィジュアル系専門誌の表紙を飾る錚々たるバンドが並ぶ、絢爛豪華な番組でした。
当時、この規模のバンドを集めることは、NHKだからこそできたんじゃないかなと思います。
そして、これが後のOVER THE EDGEやV-ROCKフェスといった大きいイベントに繋がったんじゃないかなあと想像すると胸熱です。*5
NHK様様、足を向けて眠れないですね!
あと、NHKはヴィジュアル系文化に大きく配慮してこの番組を作ってくれたと思います。
バンギャル*6を入れて、NHKホールでの対バン形式の番組収録。
しかも、フルコーラスで三曲程度を演奏。*7
こういうのは、なかなか普通の音楽番組ではないことですよね。
完全に余談ですが。何回かあったこの番組シリーズのいずれかの回でcali≠gariがNHKに出たのを見た時には感無量というか、本当にヤバい楽曲は披露できないまでも、彼らの独特なヴィジュアルと独特な楽曲が公共放送から放映されたという事実に、体が震えました。
そして、この放送を見た結果、他のバンドにも俄然興味が湧きまして。
そこから坂道を転がり落ちるようにバンギャル活動が人生のメインとなってくるわけです。
ムックってカッコイイなとか。シドの歌謡曲風の楽曲が好きだなとか。ムックとPlastic Treeのインタビューでよく名前が出てくるcali≠gariってどんなバンドだったんだろうとか。と思っていたら、cali≠gariが復活したり。
cali≠gariの桜井青さんのイベントで、セッションバンドのボーカルをしていた林田倫堕さんって誰だ――というところから、KYOKUTOU GIRL FRIENDを知り。*8
KYOKUTOU GIRL FRIENDの盟友(?)的な位置にいたamber grisを知って嵌り。*9
それまでは大きな会場しか行ったことなかったけれど、amber grisを見るためにライブハウスのイベント(何組ものバンドが出るもの)へ行くうちに、他にも気になるバンドができて、そのバンドの出ているイベントへ行くとまた別の……という無限回廊に迷い込む私。
あとは侮れないオムニバスアルバムの罠。
Plastic Treeのチム・チム・チェリーを聞くために購入した「V-ROCK Disney」*10で、「This Is Halloween」をハードロックに仕立てたSadieにやられてしまったり、PENICILLINの良さを再確認したり。
はたまた、音源講評ブログをチェックして、よさそうなものを買ってみたり。
そんなこんなで、タワレコ利用率や雑誌購入率が急上昇していきました。
3.私とアイドル
そんなある日、知人が「フミヅキさんはヴィジュアル系が好きらしいけど、モモクロとかは聞かないの? いいや、アレは聞くべし!」と言ってきました。
貴殿、モノノフか!
気になってはいたんですよ、モモクロちゃんのことは。アイドルなのに普通の音楽雑誌に載っているのを見かけたので、一般的なアイドルとは違うのかもという意識はありました。
そんな私に、知人は熱心にモモクロを布教してきます。
その人は元々はミスチルとかが好きな人だったので、こういう人にも届くモモクロってどんな人達なんだろうと思って、とりあえず言われた通りに動画を検索し、アルバムも購入してみることにしました。
それでタワレコの女性アイドルコーナーへGO!
でも、そこで出会ってしまったのが、ひめキュンフルーツ缶だったのですね。(モモクロも買ったけども)
私が行ったとき、女性アイドルコーナーには立派な試聴機が置いてありました。ついでだし、色々視聴してみようと思って、Berryz工房とか9nineとか、つまみ食い的に聞いてみると、思ってた以上にこれいいなあ……という印象でした。
なんと言いますか。
王道アイドルソングも、少し変わったアイドルソングも、「アイドル」たる女の子がいて初めて成り立つ楽曲・世界観なのだなあと改めて思いました。
アイドルの声と曲の世界観がキラキラ輝いていて、「ああ、これに撃ち抜かれちゃうのはよくわかる」と思ったんです。
たとえばAKB48のヘビロテとか恋チュンを超絶歌唱力の女性シンガーが歌ったところで、何の面白味もないでしょう。「アイドル」たる女の子が歌って踊ることで、可愛らしい女の子を抽出してデフォルメされた、箱庭的な可愛らしい時空がそこに生まれるのだと思います。
そして、そのイメージは、私がヴィジュアル系を愛好するのに近い感覚なのかもなあとも思ったのです。
私はヴィジュアル系バンドの作り出す楽曲の、美醜をデフォルメし過ぎな程にデフォルメした、歪んだ世界観が大好きなので。
で、そんなことを考えながら、タワレコで女性アイドルのCDを何枚も試聴していたのですが、「マジかー!」って感じで本当に撃ち抜かれちゃったのが、ひめキュンフルーツ缶の「バズワード」だったのですね。
「バズワード」はバンドサウンドを使った楽曲なので、私にとっては耳なじみが良かったのかもしれません。でも、それだけじゃない良さがありました。もう歌いだしからして、卑怯な気がする。
この曲はニッポリヒトというバンドの曲をカバーした作品だそうで、少女目線の歌詞ではなく、都会に疲れた青年が今と過去を振り返る、社会人にとっては何とも心がヒリヒリする歌なのです。これを少女達の、まだ幼さが垣間見える声で歌われると、えも言われぬ郷愁が巻き起こってきたのですよ。
そんな感じで嵌り、女性アイドルではひめキュンが一押し。
ここから「女性アイドル侮れん!」と興味を持ち、同時に、男性アイドル(ジャニーズ)についても興味を持った結果が、今年結成二十年になるV6に嵌るというオチに。
V6は深いですよ。かっこいい曲だけじゃなくて、面白い曲も実験的な曲もあって聴いていて飽きません。
あと、ジャニオタならではの、担当(誰のファンか)の話。私は当初は坂本くんが気になっていたのですが、だんだんと剛くんのカッコよさがわかってきて、これ、どうすればいいんだという状態です。というか、知れば知るほど、メンバー全員好きだと思わされるグループですね。
一方、ヴィジュアル系じゃないロックは……と、その辺まで書き出すとキリがないのでここらで終わりにします。
キリがないから終わりって、十分長いよ!って言われそうですが。
でも、まだまだ、愛は納まりきらないので、これからたくさん記事を書いていきたいなと思います。
4.最後に
そんな感じで、偏ったジャンルを雑食している私の、上に書き綴ったような音楽やバンドやアイドルに対する愛をこのブログに書いていけたらと思っています。
変な記事ばかりになるかもしれませんが、よろしくお願いします。
*1:ただし、アルバムOh! My! Goodness!を聞いてファンになったド新規
*2:今でも、めぐみさん、真綾さんは好きです!
*3:CUTかプレミアムベストだったと思います。
*4:海外公演が増えたり、アニメ等のタイアップがつくバンドがいたり。
*5:何かの記事で、この収録時に「年末に一緒にイベント(OVER THE EDGEのことだけど、まだ名前が決まってなかったはず)やりせんか」と、ムックがプラやほかのバンドを誘って回っていたというエピソードを見た気がします。
*6:ヴィジュアル系バンドのファン活動を行う女性。バンギャとも。男性ファンはバンギャル男あるいはギャ男
*7:本放送は各バンド1曲のみに編集。後にフルサイズを放映
*8:しかし、知ったのは解散直前でした。
*9:音楽性はKYOKUTOU GIRL FRIENDとは正反対なのですが。