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THE STARRY RIFT

ヴィジュアル系バンドや女性・男性アイドルについて気ままに駄弁るブログです。

漫画が原作のドラマとジャニーズのアイドルとの親和性について分析(?)してみた

ジャニーズ 雑記

少し前にとある新書を読みまして、ふと「ジャニーズのアイドルと漫画が原作のドラマとはかなり親和性が高いんじゃないかなあ」と思い立ちました。それで、あれこれ考えてみたり、分析したり。

結果、分析が足りてない部分もこじつけ多いのですが、一応記事が書きあがったので公開してみます。暇人の戯言だと思って適当に流し読みして頂けると嬉しいです(というかっこわるい予防線を張っておくビビリな私)。

 

漫画的な世界を他の媒体に拡張する意味

大塚英志さん*1の「キャラクター小説の作り方」という新書を少し前に読みました。この本では一般小説*2ライトノベル*3を比較して、両者の違いや共通性、今後の小説の可能性などが論じられています。

この本の序盤で定義された一般小説とライトノベルの違いについて、私の貧弱な読解力を駆使して書き出してみると下記になります。

  • 一般小説:「(作者が反映された)私」の内面や「情景」を写実的に描き出したもの。
  • ライトノベル:「(漫画・アニメ的な)キャラクター」や「虚構的な舞台」を漫画・アニメ的なある種のお約束の元に描き出したもの。

そんな定義を経て、大塚さんはライトノベルについて、「この国の小説の伝統から一度遠く離れて未知の場所で新しい形式を作り出」したものなのだと書いています。本の中ではそこからキャラクターの書き方や、小説というものの今後の可能性について論じられていきます。

 

この本を読み終わって私がふと気になったのは、漫画・アニメの表現方式を文章表現という媒体に拡張したのがライトノベルであるならば、漫画を原作として三次元表現に拡張したドラマは、一般的なドラマとは違うナニカなのではないか、ということです。

逆に言えば、漫画という空間だからこそありえた表現やキャラクターを三次元の世界に拡張するというのは、思うほど単純なことではないのではないかと。しばしば漫画原作ドラマが「こんなの●●じゃない!」と批判されてしまうのも、この辺りに理由があるのかなと思ってみたりしました。

 

漫画が原作のドラマにおけるキャラクター表現

漫画やアニメでの登場人物の描写は、現実世界のものからかなりデフォルメされている場合が多いと思いますし、設定が突飛な場合も多いでしょう。例えば、繊細な線で書き込まれた八頭身のキャラクター達が、ギャグシーンでいきなり線が単純化したり、三等身になったり。背景に描かれた擬音(オノマトペ)も漫画ならではの強調表現です。また、キャラクターの突飛な個性や超能力、かなり理想化されたヒーロー・ヒロイン像(あるいはイケメン・美女だけど現実にそういう人いたら引くくらい性格がひねくれているとか)なども、現実世界では馴染みのないものだったりします。

こういう二次元の漫画的表現がなされたキャラクターを、三次元にいる現実の人間がどうやって再現すればいいのでしょうか。現実離れした虚構的なキャラクター性を演じるは実はかなり難しいことなのでは*4。漫画的な強調表現を意識して演じてみても「なんかワザとらしいねー」みたいに見られたり、ナチュラルな感じに演じてみても「あのキャラ独特の感じが全然出てない」と言われてしまったりする可能性があると思うのです。

そんな二次元キャラクターの三次元化の中で、私が特にすごいと思ったのは、SMAPの香取くんが演じた「両津勘吉」と、嵐の大野くんが演じた「怪物くん」です。両者とも、原作キャラクターがあまりにも漫画チックで現実離れしているので、これは普通の俳優さんだったらオファーが来ても断る案件なのではないでしょうか。俳優としての自分のイメージに合わない云々のレベルではないはず。作者の発想のまま自由にデフォルメできる「絵」という媒体で表現された突飛なキャラクターを三次元に変換するのは並大抵のことではないの思うのです。

が、二人はやり遂げちゃったわけですよ。映画化までしちゃいましたからね。

ここまで考えた時に、「あれ? ひょっとして、ジャニーズのアイドルと漫画が原作のドラマって親和性が高いんじゃないの?」と思い立ったわけです。

 

アイドル達の虚構性と漫画キャラクターとの親和性

別にジャニーズに限らなくてもいい話だとは思うのですが、私の贔屓目(スミマセン……!)と知識不足から、ジャニーズに限定して話を進めます。あと、印象論がかなり混じってしまっていることもまた申し訳ないのですが、少し目を瞑っていただけると嬉しいです。

 

一般的に、俳優さんは一度役を離れるとその俳優さん個人に戻ることが多いと思います。俳優個人のキャラクターを押し出すのを良しとしない俳優さんもいらっしゃるようですし。

一方で、アイドルはドラマの役を離れても、今度はアイドルである自分のキャラクターを保ち続けなければなりません。これは、彼らが自分を偽ってテレビに出ていると言いたいわけではなくて、彼らが思春期頃から「アイドルであった」ことはその人格形成や芸能人としての振る舞い方にに大きく影響していると考えるからです。

アイドルであるからにはファンからの人気を得なければならず、それはただ顔がいいと言うだけで得られるものではないでしょう。彼ら自身のキャラクターを含めてファンはファンになるはずです。

雑誌やテレビ、ライブ等でアイドルのキャラクターを知ったファンは「あの人はこんな人」という漠然としたイメージを持ちます。そして、露出やファンが増えるたびに「あの人はこんな人」というイメージは増殖していくのです。そこには「あの人はこんな人であってほしい」というファンによる無意識の欲望も混ざっているかもしれません。

そういうファンのイメージや期待に応え続ける人が「アイドル」でいられる人なのではないでしょうか。多分、そんな状況は普通の人だったら潰れちゃうと思うのですよね。昔、少女漫画とかでたまに見かけたのですが、真面目な学級委員の子がクラスの皆から「しっかり者の学級委員キャラ」を期待されて、それがプレッシャーになって「本当の私はみんなが思うほどいい子じゃないのに!」って潰れちゃう話。その何倍もキツイ状況に置かれているのにいつも笑顔でいてくれるアイドルは本当に強い人達だなと私は尊敬するのです。

なんか話が逸れちゃいました……すみません……。

とにかく、そういうファンからのイメージ付けは彼ら自身の内面やアイドル活動時の振る舞いにも影響を与えるのではないでしょうか(アイドル自身、ファンの喜ぶ顔が見たい!期待に応えたい!という気持ちがあったりもする?のかな???)。あるいはファンが構築していったアイドルのイメージがネット上・SNS上でデータベース化されているという現実もあります。

そんな経緯を経て、アイドルはどんどんキャラクター化し、ある種の虚構的存在になっていくのだと思います。これは芸人さんなど、特に自分のキャラクターを売り出さなければならない人達の宿命ではないでしょうか。

しかし、だからこそですよ。そういう虚構性を常に孕んだアイドルという存在だからこそ、虚構的な漫画キャラクターの三次元化にあたって最も適した俳優になりうるのではないかと、ふと思ったのです。

彼らは常日頃から虚構的な存在としての振る舞いに慣れていているからこそ、デフォルメされたキャラクター性をうまく表現できるのではないか。あるいは、視聴者側も彼らのアイドル活動の姿を見かける機会が多いゆえに、彼らがドラマで漫画的なキャラクターを演じるのを見ても、一般の俳優(という言い方も変ですが)がそういう演技をするより違和感を感じないのではないか。

などという仮説を考えてみました。

余談ですが、いわゆる個性派俳優*5の方々も同じような理由で漫画が原作のドラマで役にハマるのではないかと思います。また、テニスの王子様セーラームーンのミュージカルが成功しているのは、ミュージカルというある種の虚構性の高い演劇形式と、極度に虚構性の高い原作漫画との親和性が高いということもあるのではないでしょうか。虚構性の高い物語を虚構性の高い形式で表現することで、違和感が見えにくくなるという感じ。

 

では、証明してみよう!

「虚構性を常に孕んだアイドルという存在だからこそ、虚構的な漫画キャラクターの三次元化にあたって最も適した俳優になりうるのではないか」という考えをどうやったら証明できるかなと考えたのですが、「漫画が原作のドラマにジャニーズ事務所所属タレントがたくさん出演している」という実績があれば証拠になるのではないかと考えました。

というわけで、2010年~2015年今クールまでの漫画・アニメ原作ドラマにおいて、どれだけジャニーズ事務所所属タレントが出演しているのかを調べてみました。これ作るのに想像以上に時間がかかって挫折しかけましたよ……。

 

そんなわけで、それをまとめた表がこれです↓↓↓↓

f:id:fumizuki_f:20150609213707j:plain

エクセルで作ったのですが、画像化したときに文字が見にくくなってしまって、すみません……。情報リテラシーが低すぎるだろ、私……。

【追記】はてなフォトライフ経由でブログにアップしたことで文字が完全に潰れてしまいました……。私にはどうすれば表をちゃんと表示できるのかがわかりません……。割合真面目に分析してみたよという雰囲気を出すための画像ということでお許しください。

 

この表の作成にあたって、ドラマの選定(表の薄青色で塗り潰した部分)はwikipediaの下記ページを参照しました。

アニメ・漫画のテレビドラマ化作品一覧 - Wikipedia

ですが、このページにはちょこちょこ間違い(?)がありまして。間違い以外にも条件が合わないものもあったので、以下の事柄については調整を入れました。

  • wikipedia内で「東京トイボックス」「Dr.DMAT」「医龍4〜Team Medical Dragon〜」および「闇金ウシジマくん Season2」が2013年秋クールと2014年冬クールに二重記載されていた。このため、表の作成に当たって2013年秋クールのものは削除した。
  • wikipedia内で「信長のシェフ Part1」が抜けていたため、2013年冬クールに追加した。
  • wikipedia内で「そこをなんとか1」が抜けていたため、2012年秋クールに追加した。
  • 単発ドラマである「大使閣下の料理人」、「神戸在住」を除いた。(金田一等の単発ドラマがなぜかこのwikipediaのページには入っておらず、そういう不足分を私の知識では網羅しきれないため)
  • 外国のドラマである「孤独的美食家」(『孤独のグルメ』中国版)、および、「深夜食堂」(韓国版)を除いた。

また、とりあえず以下の定義で「ジャニーズ有」「主演○」としています。

  • ジャニーズ有無:ドラマ公式サイトの出演者欄で上から5名以内にジャニーズ事務所所属タレントの名前がある場合に「有」とする。
  • 主演:ジャニーズ事務所所属タレントが主演を務めている場合「○」とする。

 ただし、「ボーイズ・オン・ザ・ラン」「花のズボラ飯」についてはドラマ公式サイトが見つからなかったので、wikipedia該当作品ページ(ドラマの項目)のテンプレート内「出演者」欄および本文の出演者順を参考にしました。

 

ただですね、これ、圧倒的なジャニーズ出演率が出ない限り、漫画が原作以外のドラマでも同じようにジャニーズ出演率を算出して比較しないとあまり意味がないのですよ……ということに表を半分くらい作成した時に気付きまして。かなりのアホです……。でも、漫画が原作以外のドラマに対するジャニーズ出演有無を調べるまでの気力ももうなくてですね……。

そして、上にも書きましたが、参照したwikipediaのページがどれだけ信用できるのかにも疑いがありますし、私が見落としている出演者がいるかもしれません(もし見落としがあれば、ご本人様にもファンの方にも失礼なことで、本当に申し訳ないです。頭を地面に擦り付けて謝ります)。もし、何か間違いがございましたらコメントで指摘して頂けると嬉しいです。時間のとれる時になってしまいますが、修正致します。

また、漫画が原作と一口に言っても、一般小説に近い、虚構性が低くてリアル描写が特徴の漫画もあるわけで、それらも区別しようとするとさらに難しくなります。人によってリアルの定義も違うでしょうし。

そんな感じで瑕疵もたくさんありそうなのですが、とりあえず、現時点の結果は、上の表にも書いてありますが以下のような感じです。

 

アニメ・漫画が原作のドラマ 総数:121

上記のうち

ジャニーズ「有」総数:34(アニメ・漫画が原作のドラマ総数に対して28.1%)

主演「○」総数:24(アニメ・漫画が原作のドラマ総数に対して19.8%)

 

うーむ。

まあまあ出演してる感じ……でしょうか(想像していたより中途半端な結果だった……)。ジャニーズ「有」のドラマの半数以上が主演作なのはさすが!という感じです。ジャニーズ「有」のドラマをざっと見ると、リアルテイストな作品よりも、虚構性の高いキャラや設定の漫画作品に強い……と言えるのかな……? どうだろう。その辺りはもう少し詳しい分析をしないとなんとも言えないですね。

 

という具合にさらなる分析の必要性は感じつつ、ちょっともう疲れてしまったので、今回の記事ではここまでとさせて頂きます。中途半端ですみません。気が向いたらまた分析をしてみる……かもしれません……が、予定は未定です。

というか、こんな自己満足な記事、続きを求められるほど需要あるのか?って感じですが(笑)

*1:漫画原作者、編集者、批評家など、幅広く活躍されている方です。漫画原作としては「多重人格探偵サイコ」や「魍魎戦記MADARA」などがあります。自らが原作提供した漫画のノベライズもされているので、小説家でもあります。

*2:本の中では「文学」や「エンターテイメント小説」と表記されています。

*3:本の中では「キャラクター小説」あるいは「スニーカー文庫のような小説」と表記されています。

*4:この辺りは演劇経験が皆無な私のただの想像ですが……。

*5:パッと思い浮かぶのは竹中直人さんとか及川光博さんとかでしょうか。