VISUAL JAPAN SUMMIT 2016(2日目・10月15日)に行ってきたんだけど、もしかしたら私は伝説を目撃したのかもしれない。
どうも。もういい歳の社会人ながら、V6とか女性アイドルとかも追いかけつつ、本業はバンギャルなフミヅキです。今回はその本業の記事です。先日、VISUAL JAPAN SUMMIT 2016の2日目に行ってまいりまして、それが本当にすごかったので現場の状況と感動を書き残しておきたいと思います。
VISUAL JAPAN SUMMIT 2016はYOSHIKIさんを発起人とし、X JAPANやGLAY、LUNA SEAなどの大御所バンドから、中堅・若手のヴィジュアル系バンドまでが一堂に会し、3日間にわたって繰り広げられる夢の饗宴です。私は2日目のみの参加でしたが、私がその日に見たものは「伝説」だったのかもしれないと思えるものでした。
あまり記憶力はよくないので間違っている部分もあるかとは思いますが、雰囲気が伝われば……。諸々、大目に見て頂けると嬉しいです(^_^;)
2016年10月15日・朝
その日、朝起きてテレビをつけると*1、前日にVISUAL JAPAN SUMMITの1日目を迎えたYOSHIKIさんが囲み取材を受けている様子が放送されていました。
記者「会場ではどんなサプライズが?」
YOSHIKI「サプライズを考えていなくてもサプライズになってしまうというか。僕の人生そのものがサプライズのようなものですから(穏やかに微笑む)」
私(さすがYOSHIKIさんレベルになると言うことが違うんだぜ……! 洒落が洒落にならない生き様。まさにレジェンド!)
学生時代の私は漫画・ラノベ・声優のオタクでした。J-POPの延長線上で聞き始めて大好きになったのがL'Arc~en~Cielで、そんな私をヴィジュアル系の世界に引きずりこみバンギャル化させたのがPlastic Tree。そんな中で、私にとってX JAPANというバンドは、時代が違うというよりは雲の上の存在という感じのバンドでした。吸血鬼ハンターDで例えると、神祖様みたいな感覚。伝わりづらいかもしれませんが、伝説めいて語られる「すべてのはじまり」のような特別なバンドだと捉えています。
そもそも、私が今回のフェスのチケットをとろうと思ったのは、敬愛するPlastic TreeとThe THIRTEENが出演するからでした。ラインナップを見れば、近年の作品を聴いて気になっていたA9も見られるし、見たい見たいと思っていたグリーヴァちゃんも見られるし、追加でHYDE×YOSHIKIというとんでもないユニットの出演も決まったし。
私(YOSHIKIさんのような伝説的人物を拝む機会を得られるとは……!)
最寄り駅に向かいながら、期待値はさらにアップしていました。
2016年10月15日 9時~
ちょっと電車に乗るのにミスってしまい、海浜幕張駅に着いたのは9時ごろでした。
今回のフェスは入場前に、チケット(リストバンド交換券)をリストバンドに交換する必要があります。その交換場所がちょっと遠くて、駅から10分くらい歩いたでしょうか。
リストバンド交換所の道路を挟んで向かいの土地には物販エリアがありました。会場から戻ってきて買うのは面倒くさいなと思ったので、私はリストバンド交換の前に買い物を済ますことにしました。
物販はやはり少し混んでいて、人数を区切っての規制入場をしていました。9時15分頃に並び始めて、買えたのは9時半すぎでした。しかも既にGLAYのグッズはすべて売り切れ、他にも売り切れた商品があったみたいです(ちなみに物販開始は8時だったはず)。並んでいる人達の中には「GLAYのグッズは転売屋が買い占めたのでは?」と話している人もいましたが、どうなんでしょう? 利益目的の転売には反対したいなあ……。
私は公式タオルを購入しました。バンドコラボグッズとかもあったのですが、残念ながらプラと13のものはなかったので……。あと、このフェスは楽天がサポートしていることもあり、VISUAL JAPAN SUMMITコラボの楽天Edyカードの受け付けもしていました。幕張メッセ内では楽天カード会員向けの休憩ラウンジみたいなのもありましたし、さすがは商売上手な楽天さん。私は申し込まなかったけど。
一方のリストバンド交換場はスムーズに流れていました。チケットを渡すとスタッフさんがリストバンド(下記写真)を右手首に巻いてくれて、出る時には別のスタッフさんが緩みがないかを確認してくれるという親切設計。この時にタイムテーブルの紙もくれました。
2016年10月15日 10時~
10分くらい歩いてやっと会場に到着。
普段のヴィジュアル系バンドのライブだとたいがい女性客が圧倒的に多いのですが、今回は男性も結構いました。全体の3割は男性だったのでは?
FEST VAINQUEUR
会場に入ると丁度FEST VAINQUEURが演奏中でした。楽しい感じがいいですね! 特に最後の曲は楽器隊の音にプラスして元気な笛の音が鳴り響くご機嫌なナンバーだったのですが、なんと演奏途中で幕が閉まっての強制終了。
客「時間切れ……!?」
若手に対する時間管理は容赦ないみたいですね……。
グリーヴァ
このフェスでは3つのステージがあって、サミットステージが会場のほぼ半分を占める大型ステージで、残りをヴィジュアルステージとジャパンステージが分け合っていました。若手バンドは後者2つを使って交互に出る感じなのですが、転換中のPAさんとのやり取りが丸聞こえなんですね。試演奏、マイクテスト、「○○の音を少し上げてください」とかの声までがスピーカーから聞こえてきます。で、グリーヴァの転換準備中、「これで行きまーす」とメンバーさんがPAさんに向かって言っているのが聞こえきたのが可愛くて萌えてしまいました。あんな退廃的で常識にとらわれない*2音楽とヴィジュアルをしているのに!(幕が下がっているので準備中の姿は見えないんだけど)
グリーヴァのライブはヴィジュアル系の偉大なる一つの系譜(グロテスク&耽美&激しさ)を見せつけるようなライブで、カッコよかったです!
ALDIOUS
ガールズバンド。派手な格好(小悪魔ageha系と言えばいいのかな?)ではあるのですが、ヴィジュアル系というよりは「ヴィジュアルに特徴のあるガールズ・メタル・バンド」という定義みたいです。歌のメロディーがきれいで、浜崎あゆみさんをメタル化したような雰囲気で素敵でした。
皆さんお美しいのですが、私が気になったのはベースさんでした。他のメンバーさんはどちらかというと小悪魔ageha系の迫力あるお姉さまなヴィジュアルイメージなのですが、ベースさんは黒髪前髪ぱっつんツインテールという、清純派アイドルを想起させる外見なのです。そんな雰囲気でベース弾きまくり、頭振りまわしてツインテ大回転!という激しさ。素敵……!
2016年10月15日 11時~
ちょっと休憩。
心配していたトイレですが、会場内の既設設備が少ないためか、外に仮設トイレが大量に設置されていました。だいぶきれいに管理されている印象でしたが、やはり仮設トイレが苦手な方が多いのか、会場内の水洗トイレの前は結構な行列になっていた気がします。(それとも、仮設トイレの周知が不十分だった?)
飲食ですが、ビール・酎ハイ・ソフトドリンクを売っているオフィシャルドリンクコーナーと、外の駐車場エリアにはフードコーナーもありました。フードコーナーは丼もの、うどん、串焼き、ホットドッグなどが売っていて、近くに広めのベンチスペース(テーブル・日よけ付き)がありました。それでも足りないので、駐車場の端で地べたに座って食べている人もちょいちょいいました。(私も地べたで食べた。建物の影になっているので割と過ごしやすい)
パッと見た感じではお客さん達は施設周りを汚すようなことはなく、ゴミ箱もスタッフさんがきれいに管理されていたので清潔でした。
摩天楼オペラ
最後ちょっとだけ見られました。やはり迫力があってかっこいい! 苑さん、何年か前にライブで見たけど、さらに歌のパワーアップしてる感があってすごいなあと思いました。
A9
このフェスではたまにLADIESROOMのジョージさんとムックの逹瑯さんによるMCが入ります。年の差があるものの、なかなかの名コンビぶりで面白かったです。A9登場前にも二人のMCが入りました。
ジョージ「水分は取ってるか? 体は大丈夫か? 自分の身は自分で守れよ! 駄目そうな奴がいたら殴ってでも外へ連れ出せばいいんだぜ」
乱暴な優しさが素敵。
逹瑯「みんな、イケメンが見たいか~!」(アメリカ横断ウルトラクイズみたいだった)
ジョージ&逹瑯だけではイケメンを求める客の要望に応えられないことがわかり、A9を呼び出す名コンビ。
そして始まったA9のライブですが、さすがのステージでした。A9がこの日のサミットステージ(一番広いステージ)の一番手だったのですが、さすがに場慣れしているというか、これだけの数の観客をバンド世界に取り込んでコントロール出来てる感があって、すごいなあと思いました。
将(ボーカル)「偉大な先輩の前で恐縮なんですが、次のRainbowという曲には(Xジャンプならぬ)Aジャンプというのがあるんです。タケノコニョッキみたいな。よかったらやってみてください」*3
タケノコニョッキ発言かわゆす。
A9は爽やかで優美な楽曲が特徴だと思います。気持ちのいい音が会場を満たして、楽しく音に乗れて、キラキラした素敵なライブでした!
defspiral
この次にThe THIRTEENが出てくるので、隣のフロアでスタンバイしながら観戦しました。
デジタルな音と楽器隊の音とが調和した、ダークでダンサブルな楽曲があって、いいなあと思いました。ボーカルさんも豊富な声量・低くて艶っぽい声質がすごく素敵ですね。氷室京介さん的なカッコいい声。遠くで聞いていても迫力が伝わってくるライブで、すげーかっこいいライブでした。
The THIRTEEN
当日のお目当てその1。なんかもう夢中で頭を振ったり拳を上げたり折り畳みしたりしてたから、よく覚えてないよ(笑)
でも、とにかくすごく楽しかったのは覚えています。
真緒「(X JAPANのLPレコードを持ってステージに出てくる)学生の頃、このレコードを探しまくってました。俺たちの音楽にもその血が流れてると思います」
それを見てX JAPANのファンのお客さん達が喜んでいるように見えました。
1曲目は新曲の「LIAR.LIAR.」。
真緒「嘘ツイタラ針千本飲マス!」
客「指切ッタ!」
この曲のこのやり取り、めっちゃ楽しいですよね。曲調は激しく、アゲアゲ系でもありつつ、ヘヴィで濃厚。真緒さんのデスボイスやシャウト大好きです。もちろん美月さんのギターも。
次の「CHAINSAW」はハードなパートと、サビでの明るい爽快感の真逆の対比が大好き。「13's BLOOD」も楽しかったです。壊れていて楽しい。「KILLER MAY」はパンクっぽくて、音が太くて、でもキラキラもしていて楽しい。
真緒「ウィー・アー・サーティーンってやっていいですか!?」
客「イエ~!」
真緒「ウィー・アー?」
客「13!」
真緒「ウィー・アー?」
客「13!」
(以下延々)
しつこいくらいやってました(笑) 真緒さんすごく楽しそうでしたよ。美月さんもそんな真緒さんに苦笑しつつ楽しそうでした。あと、今思ったんだけど、kazuさん(The THIRTEENのサポートでex-蜉蝣)がこのフェスのステージ上でベースを弾いているという状況も、なかなか貴重な光景だったのではないでしょうか。
最後、真緒さんがきっちりライブ告知をして去っていく姿に、周りのお客さん達が笑いながら感心していました。
あと、私、ライブ中かなり頭を振っておりまして、隣の女性の方に髪が当たってしまったかと思うのですが、すみませんでした(その方も頭を振っていたけど)。終わって声を掛けようと思ったら、あっという間に去って行かれて謝り損ねてしまって……この場を借りてお詫び致します。
X JAPANのロゴ入りTシャツを着ている人が音に乗ってくれていて、嬉しかったです。
Plastic Tree
当日のお目当てその2。実は国際フォーラムでのワンマンを見たばかりだったりする。
The THIRTEENが終わって私はすぐにサミットステージに移動しましたが、あまり前には行けませんでした。でも、会場には大型映像モニタがついているため、隙間からステージを覗きつつ、モニタを見つつで楽しめました。
1曲目が「イロゴト」で驚き。あのふわ~っと始まるAメロは不安定になりがちですが、その後はどんどん軸がしっかりしていった印象。実はかなり際どい事柄を比喩的に描いた曲だと思うのですが、Plastic Treeらしい繊細さと轟音が同居した音楽性をばっちり示す曲でもあると思います。
2曲目の「メランコリック」はプラのライブでの定番曲で、曲の途中で折り畳みするのがお約束なのですが、後ろの方で見ていたため周りに折り畳みしている人がおらず。あの日、周囲に遠慮しながら、腰の引けたかっこ悪い折り畳みしていたバンギャル(もういい年)は私です。
続いての曲、「梟」も大好きなのです。静寂と轟音が共存し、切なさと激しさも同居する、プラらしさ満開の曲。曲中のメリハリがすごいと思います。
「マイム」は新しめの曲ですね。フワフワしつつ、ダークで、うっすらとキラキラした感じもあって素敵な曲なのです。
最後は「空中ブランコ」。この曲の世界観について、Plastic Tree以外に表現できる or 似合うバンドはいないと思います。薄暗くて、薄幸で、切なく儚く落ちていく、でも優しいぬくもりが感じられる、奥深い曲。
多くの出演陣の中で、Plastic Treeという異彩を見事に見せたステージだったのではないかなと思います。
たぶん、プラが初めてであろうお客さん達が拍手してくれてすごく嬉しかったです。
2016年10月16日 13時半~
再び休憩。調子に乗ってオフィシャルドリンクコーナーでビールなど購入し、ホットドッグとともに賞味。
DEZERT
最後少しだけ見られました。フロアにいる客をモーゼのように割らせ、フロアに降りて煽るボーカルさん。ぶっ壊れた色気みたいな感じがありました。この方の雑誌のインタビューを読んだ時に正直あまりいい印象を持っていなかったのですが、さすが人気の理由が伝わるアグレッシブなライブはかっこよかたです。
hide with Spread Beaver
私がこの日に見た伝説その1。hideさんのバンドが奇跡の復活というだけの意味じゃなくて、この日のhide with Spread Beaverのライブは伝説だったと思います。
タイムテーブルを見ると、もともとDEZERT(直前の出演バンド)との間に長めの転換時間が確保されていたようなのですが、開始予定時刻の14:50を過ぎても始まりませんでした。15時過ぎて、ジョージ&逹瑯コンビがMCを始めました。
逹瑯「ステージにアンプが5つもあるってすごいね。(などと話しながら、スタッフの方を確認して)え!? 今から俺らで10分も引き延ばせって?」
ジョージ「そんなにもたねーよ(笑) え、10秒でいいの? よかったー」
逹瑯「いや、やっぱり駄目ですって。もっと伸ばしてくださいってこっちのスタッフが言ってます」
舞台裏はだいぶ混乱していたようですね。でも、ライブを見てその理由がわかりました。
ライブは、楽屋でくつろぐ&ふざけるメンバー達(昔の映像。もちろんhideさんもいる)がステージに向かって歩き出す映像が、巨大ディスプレイに映されることから始まりました。
現実のメンバーがステージ上の所定の位置につくと、ディスプレイはステージ中央に立てかけられたギターをズームアップしました。鮮やかな黄色のボディーに赤いハートマークが並ぶ、hideさんのギターです。その瞬間、会場がどよめきました。私の隣にいた女の子は目のふちを指で拭っていました。若い子に見えたけど、hideさんが大好きなんだろうね。嬉しかったんだろうなあ。
1曲目は「ROCKET DIVE」で、いきなりテンションが上がりました。
ライブは舞台上にいるバンドメンバーの演奏と、バンドの背後の巨大ディスプレイに映し出されたhideさんの映像(ライブ映像やPV映像)と音声(ライブ音源?CD音源?両方?)で進められました。
さらに驚いたことに、曲の合間にはちゃんとhideさんのMCもあったのです。映像の中のhideさんが客席に向かって話しかけます。
hide「東京! ていうか、幕張! マジ頼むっす」
幕張でライブした時の映像を使っているんだろうなとこの時は思ったのですが、後で調べてみたらhide with Spread Beaverは幕張でのライブをしたことがなく、今回はバンドメンバーの方がhideさんの音声を加工して「幕張」と言う声を作り出したようです。すごすぎ!!
そして、事件は数曲目で起きました。
なんと、YOSHIKIさんが登場。しかも、あのクリスタルピアノと共に! そりゃあ準備時間かかるよ。披露されたのは「GOOD BYE」。hideさんのソロワーク作品のようですね。YOSHIKIさんのピアノと、hideさんの歌声だけの、暖かで神聖なデュオ。切ない歌詞も相まって心にグッときました。
その後、YOSHIKIさんによるMC。
YOSHIKI「みんな、ずっとhideのことを応援してくれてありがとう」
続いて、hideさんの弟さん、ご両親にもhideのことを守り続けてくれてありがとうと、ステージ上のバンドメンバーへも、一人ずつ名前をさん付けで呼びかけながら謝意を示していました。その様子は穏やかで清らか。バンドマンという職種には一般的に荒々しいイメージがあると思うのですが、YOSHIKIさんはとても礼儀正しく、むしろ聖人?神?やっぱりロックの神ともなるとあれくらい穏やかになれるの?と思いました。
でも、一転して、MC終盤ではYOSHIKIさんはフロアを煽りだします。
YOSHIKI「行くぞ~!」
客「オー!」
YOSHIKI「行くぞ~!」
客「オー!」
おおお、荒ぶる神! 神の二面性か!?
客のテンションも上がり、次はどんなハードな曲が来るんだ!?と思ったところで、YOSHIKIさんはおもむろにピアノの前に座り、美しいフレーズを奏で始めます。
客(!? あれだけ煽っておいて穏やかなピアノ曲!?)
どよめく会場。
と思ったら、楽器隊の音が合流し、YOSHIKIさんはピアノから離れて袖に退場していきます。始まったのは「ピンクスパイダー」! テンション急上昇でございます。
そして、さらなるサプライズが!
なんとピンクスパイダーの途中でYOSHIKIさんが再びステージに戻ってきたのです。しかもその手にはイエローハートのエレキギターが握られています! 会場のテンションはさらに上昇。YOSHIKIさんはギターを弾きながら、バンドメンバー1人ずつに嬉しそうに絡んでいました。
(ステージセンターに立てかけられたイエローハートのギターはそのままだったから、YOSHIKIさんが持っていたのはhideさんのサブギター的なものだったのかもしれない)
いや~、すごいっすね。
YOSHIKIさん退場後、さらに数曲。合間にはhideさんの「遊び足りねーよー!」とかのMCもあり。最後のMCは機材トラブルがあったのか(KIYOSHIさんのギターが鳴らなくなった?)ちょっと長めにChirolynさんが話していました。
Chirolyn「もう大変だよ。曲を思い出したりなんなり。でも、今日は嬉しいなあ。空の上のアイツが一番喜んでると思うぜ!」
さらにChirolynさんがhideに語りかえるような言葉(hide、準備はいいかとかそんな感じだったと思う)を言うと、hideさんのMC映像が映ります。
hide「ありがとー。じゃあ最後の曲行きまーす」
最後はPATAさんと一緒に「TELL ME」が披露されました。
なんと暖かいライブでしょう。
そして、hide with Spread Beaverの曲は、お世辞じゃなく本当に現在でも色褪せない曲ばかりで驚かされました。普通に今も発売されてそう。しかも映像の中のhideさんは本当にチャーミングで、hideさんという存在の才能とセンスと魅力を見せつけられて魅せられたライブだったなと思います。
カメレオ
始まる前からバンギャルちゃん達が光る指輪を点けてスタンバイしていました。キラキラしていて綺麗。
そんな中、準備中で幕が下がっているステージから、メンバーさんが「僕達のフロア、すいてるからおいで~」と明るい声で呼びかけ。た、確かにhide with Spread Beaverが終わって一旦外に出ていく人は多かったけど……さすがである。
幕が開くと、メンバー全員が緑のお面(?)をつけていて、光る指輪をフロアに向かってばんばん投げてきました。結構な数を投げてました。受け取れた人は指に装着。下世話だけど、金かけてるなーと思いました(笑)
曲はキャッチーでポップで楽しい感じ。2曲目からはお面をとって演奏していました。でも、合間にはちょこちょこ指輪を投げてくるのです。最後まで指輪投げは続いていました。大盤振る舞いだな!
途中の曲ではチアっぽい雰囲気のダンサーさん(?)が出てきて、キレのいい動きでバンギャルのフリを先導していました。最後の曲では楽器隊の人達も楽器を投げ出し、5人ともがマイクを持って、ダンスボーカルグループ的なパフォーマンスをしていました。すげーな!
明るく可愛くとても楽しいステージでした。
2016年10月15日 17時~
再び休憩。足がかなりきつくなってきた時間でした……。
シド
後半を鑑賞。マオさんは5年以上前にライブで見た気がするんだけど、さらに爽やかな感じになっているように見えました。品の良い香水の匂いが漂っていそうな雰囲気というか。
曲は明るめのものも多かったですが、今回は「妄想日記」を披露してくれました。いや~、やっぱりいいですね、妄想日記は。キチっぽい感じが堪らないです。(個人的には必要悪とかも好き)
爽やかで、さすがの貫禄で、楽しいライブでした。
HYDE×YOSHIKI
なんという驚きのタッグ。そして、やはり準備時間が長くて、ただでさえ押していた時間がさらに押されるという……。(30分押しが45分押しくらいになっていたはず。やっぱりなーって感じもある。サミットステージ連続だったし)でも、みんな固唾を飲んで演奏開始を待っていました。
演奏が始まれば呆然。凄かったっす。マジで凄いとしか言えないです。
披露されたのは2曲だけでしたが、この満足感、満腹感、充足感、感動。この日に見た伝説その2となりました。YOSHIKIさんがピアノを弾き、HYDEさんが歌う。それだけのパフォーマンスがこれほどの凄みを見せるのは何故か。
1曲目はラルクの「MY HEART DRAWS A DREAM」でした。イントロでYOSHIKIさんがサビの「夢を描くよ~」のメロディを引用したフレーズを弾くと、会場が「おお!」となりました。そして、そのピアノに寄り添って歌うHYDEさんの歌声は情感たっぷりで力強く、優しい。
私(これは……私は今ものすごいものを目撃しているのかもしれない……)
サビではHYDEさんが「夢を描くよ」のところをフロアに歌わせ、それに応えるようにご自分で「My heart draws a dream」と歌われていました。会場に美しい空間が広がっているように見えました。
合間には二人によるMCもあり。そういえば、hide with Spread Beaverの時も思ったのですが、YOSHIKIさんは少し喉を傷めたような声でした。
HYDE「飲みに行きましたよね」
YOSHIKI「二人だけで。5時間ぐらい飲んでいたかな?」
非常に穏やかに話しておられました。二人の間に清浄なる空気が流れているかのよう。
私(なんなの? 聖人同士の会話なの?*4 あるいは神々の邂逅なのかな?*5)
そんなことを思っていたら、私の頭の中でPhantasmagoriaの神歌のイントロと、「暇を持て余した、神々の、遊び……」という言葉が浮かんできました*6。目の前のあまりの光景に頭がおかしくなっていました……。お二人は暇ではないし、今回のは遊びでもないわけですし。あと思ったのは、巨大ディスプレイでのズームアップに耐えうる美貌を保持する二人はすげーなと。
2曲目は「Say Anything」。こちらも美しく、情感たっぷりな表現に感動しました。
最後、YOSHIKIさんが「セルフィー撮ろうか」と言って、フロアをバックにHYDEさんと2ショット自撮りしていました。なんて可愛らしい神々なのか。
R指定
1曲目は「玉砕メランコリィ」であってますか? 「日の丸に万歳・敬礼」的な歌詞に、衣装は金色の菊の紋のバッジにグレー系の長ラン的なものと、初っ端から攻めてきたR指定。めっちゃかっこよかったです。指定女子・指定男子の皆さんも盛り上がっていて、私も万歳と敬礼ちゃいました \(^0^)/ 楽しかったです!
MCではボーカルさんが「出順すごくね? HYDEさんとYOSHIKIさんのステージと、GLAYさんの間にR指定っておかしくね!?」と言っていました。でも、いいライブだったと思いますよ! 勢いと棘があって、若手ならではのカッコいいライブだったと思います。
R指定かLM.Cか忘れちゃったんだけど、「俺たちもセルフィー撮る?」って、さっきのYOSHIKIさんの発言に乗っかってたMCもあったはず。どっちだったかな?
GLAY
やっぱりかっこいいですね、GLAYは。ロックバンドらしいクールなノリで、まさに正統派なかっこよさ。たいがい足腰がきつい状態だったんですけど、意地で立ち上がって観戦しました。
途中のMCでTERUさんがX JAPANとの関係性について語っていました。
TERU「そもそも僕達はYOSHIKIさんのエクスタシーレコードからデビューしたんだ。ある日、ライブハウスに何人ものボディーガードを連れたYOSHIKIさんが見に来てくれて。その前に、hideさんがYOSHIKIさんに『GLAYっていうバンドがいるんだけど』と紹介してくれていた。だからhideさんがいなかったら今ここに僕達はいないと思う」
そう言って、hideさんが作った「Joker」のカバーを披露しました。スゲー! 音楽を通した恩返しというのは美しいです。
さらに、hide with Spread Beaverとして参加していたD.I.E.さんが久しぶりにGLAYのサポートキーボードとして参加。当初は2曲だけ参加の予定が「D.I.E.ちゃん、次の曲もできちゃうんじゃないの?」と、「彼女の”Modern…”」も演奏してくれました。
最後の曲は「誘惑」。かっちょええ。ひたすらかっこいい。
そんな感じで濃厚なステージで、貴重なライブでした。
LM.C
LM.C登場前に再びジョージ&逹瑯のMCがありました。
逹瑯「でもさ、チケット(1日券で14,000円)安いと思いますよ。だって、GLAYとX JAPANとHYDEさんとYOSHIKIさんのステージだけで、それだけ取れると思うもん」
確かに! 私としては最初はたっけーな~という感想でしたが、この日に見たものの価値を考えれば納得のお値段です。
そんなMCの後にLM.Cが登場。ポップでファンキーな楽曲いっぱいで楽しいライブでした。しかしながら、おばちゃんはもう足が限界だよ……という状態で、隣のフロアからたまに座りながら観戦。
クールになりすぎず、遊び感のある黒のツナギ衣装とか、LM.Cはヴィジュアルのセンスもすごいなと思います。ボーカルのmayaさんは、こざっぱりした銀髪?アッシュ系の髪?がお似合いでした。
そんなmayaさんはMCでこんなことを語っていました。
maya「中学の頃、長野から原宿に初めて行ったのね*7。それでご飯食べてたら、隣にいたX JAPANのファンらしいお姉さんが、その頃hideさんが身に着けていたのと同じバッグを持っていて。その頃は今みたいにカバンがどこに売ってるかとか調べる方法なんてなかったから、『それ、hideさん!』って思わず話しかけちゃって。失礼なわけわかんないガキに話しかけられたのに、そのお姉さんは丁寧に対応してくれた。こんなにいいファンを持つ人達ってすごいなって思って、そうしたら、俺もそんな人になりたいなって思って、バンドマンになって、今こうしているんだと思う」
そして「あの時のお姉さん、今日来てますか!?」と会場に呼びかけていました。
ファンの優しさが未来のバンドマンを作り出すこともあるんですね。なんというか、深い絆を感じる話で、とても幸せな気持ちになれました。
あとはR指定と同じように「GLAYとX JAPANの間がLM.Cっておかしくね!?」って言ってました。でも、ギターのAijiさんだってPIERROTなわけですし。
X JAPAN
HYDE×YOSHIKIで45分押しくらいだったのが、LM.Cまでに30分押しくらいまでには回復していたような記憶があります。X JAPANはワンマンライブの開演時間が遅れることで有名と聴いていたので、実は私はハラハラしていましたが、この日は待たされることなく始まったはずです。(もはやフラフラで時間は記憶していない)
照明が落とされると、ペンライト(公式グッズ)を掲げる人がたくさんいました。かなりの人が二本持ちで、それを交差させてXのマークを作っていました。なるほど。X JAPANのライブのペンラは二本買いが基本ということなんですね!
ライブパフォーマンスはさすがです。
「Rusty Nail」とかめちゃくちゃかっこいいですよね。「紅」は言わずもがな。音楽番組で見かけた「Born To Be Free」が生で見られたことも嬉しかったです。(V6目当てに録画した番組にX JAPANも出演されていたため見ることができた)
あとはYOSHIKIさんピアノ演奏が入る「FOREVER LOVE」や「ENDRESS RAIN」は美しかったです。でも、ピアノに向かって弾き始めたYOSHIKIさんが指をとめて「取るの忘れてた」と、首に巻いたコルセットを外す一幕があって、おちゃめで可愛かったです。「これ付けてると下が見えないんだよ」と。
2度目のピアノ演奏ではコルセットを付けたままで、Toshlさんが「とらなくていいの?」と訊くと、「すぐにドラムに移らないといけないから」と。あと、この時のくだりだったのかは忘れたんですけど、
YOSHIKI「僕は大変なんだよ」
Toshl「うん。知ってる」
そう答えたToshlさんの声が優しく聞こえて、素敵だなあと思いました。Toshlさんは「今日はhide with Spread BeaverやHYDEさんと一緒にできてよかったね。きっとhideも喜んでるね」というようなこともYOSHIKIさんに向かっておっしゃってました。
X JAPANの曲はハードな曲にしてもバラードにしても、独特の切ない雰囲気があって素敵だなあと思いました。
無敵バンド
GLAYのTERUさんとシドのマオさんとで、先輩バンドマンも全員呼び捨てにしてステージに呼びこまなければならないという指令を受け、ドキドキしながらお二人が出演者を読んでいました。
ボーカル・楽器隊として個人名を上げられたのは下記だと記憶しています。違ったらスミマセン……。
ボーカル:Toshl、TERU、有村竜太郎、マオ、mayaとか、その時いたボーカル全員?
ギター:PATA、SUGIZO、TAKURO、HISASHI、Aiji
ベース:HEATH、JIRO
ドラム:JOE
TERUさんはSUGIZOさんを呼ぶときは「あ、彼なら呼び捨てでも大丈夫」みたいな感じのことを言っていて可愛かったです。途中、呼ばれてもなかなか出てこない人がいて、YOSHIKIさんがSUGIZOさんに「SUGIZO見てきて」と言っていて、スゲーと思いました。SUGIZOさんをパシれるのってYOSHIKIさんくらいなんじゃ……。
他のバンドマンも、この時間まで残っていた人達は全員ステージに出てきて、みんなでSEX PISTOLSの曲を披露しました。ステージ上では若手バンドマンが無敵バンドの大きな旗を振っていて、壮観。そういえば、YOSHIKIさんがまたイエローハートのギターを持っていた気もする。
X JAPANでも無敵バンドでも、YOSHIKIさんは穏やかな時は穏やかだけれど、煽るときは全力で力の限り叫んでいて、そりゃ喉も潰れるよと。ボーカルではないとはいえ、大事にしてほしいです。
あと、全員で並んだ時には、YOSHIKIさんは上手から下手まで移動しながら、バンドマンに「ありがとう」と声を掛けていて、暖かいなあと感じました。
そんな感じで、VISUAL JAPAN SUMMITの2日目は無敵バンドで大団円を迎えたのでした。華やかで刺激的で楽しいステージばかりで、目と耳と心の保養でございました。やっぱりヴィジュアル系って本当にいいものですね!
YOSHIKIさん、素敵なフェスを企画してくださって、盛り上げてくださって、出演バンドを大切にしてくださって、本当にありがとうございました。
とても楽しいフェスでした!
と終ったらよかったんですけど、気付けば既に夜の11時頃。あれ、10時くらいに終わるんじゃなかったっけ……!?
終電がヤバイよ~! 京葉線は乗り換えが大変なんだよ~! 体が疲労でもうボロボロなのに~!
なんとかギリギリ終電には間に合いました。よかった……。
でも、翌日は疲労で使い物にならなかったです。おばさんには3日連続どころか2日でも無理ゲー……。
そんな感じでですね、12時間以上幕張メッセで過ごすという貴重な経験をし、色々大変でしたけど、とっても楽しいフェスでした。また来年もやってくれないかなあ。