V6 13thアルバム「The ONES」感想(無茶したV6のアルバムがかっこよくないわけがない!)
どうも。バンギャル*1だったはずが、いつの間にか女性アイドルやらV6やら追いかけて、お金が出ていくばかりなもういい歳の社会人、フミヅキです。お久しぶりの更新ですみません。
ということで、ついにV6のニューアルバムが発売されました。
このアルバムがすげーよいのです。ファン向けの特典もいいんですけど、音楽自体がすごくいい! 邦楽アーティストが作る素敵な曲とか、めっちゃ洋楽っぽいクールな曲とか、アイドルらしい曲とかもあって、これは普通に音楽好きの人にもお勧めできちゃうんじゃない!?という感じなのです。
ということで、個人的な感想を書いてみます。
アルバム「The ONES」の特徴
V6の4年半ぶりのオリジナルアルバムは素晴らしいアーティストの皆様が楽曲の製作に関わっています。石野卓球、浜野謙太、秦基博、秋元康、堀込高樹・KIRINJI、Micro、大橋トリオ、レキシなどなど(敬称略)。つまりは、曲が良くないわけがないということです。
メンバーが各自プロデュースしている曲も1曲ずつ(合計6曲)あります。アイドルのプロデュース曲ってどうなの?と懐疑的に思う人がいるかもしれませんが、6曲とも素晴らしい出来栄えで、かっこいいし、素敵だし、マジで捨て曲なしです。もちろん6曲以外の曲にも捨て曲はないです。一体どうなってるの、コレ!?
さらに、ファン向けの特典映像も充実しています。
初回Aは、アルバム全曲*2+太陽と月のこどもたちのMV。しかも、DVDかBlu-rayかを選択できます。メンバーの映像が使われていないMVもあるとはいえ、これだけの数、しかもコンセプトの全然違う映像をそれぞれの個人活動の予定も詰まっていた中でよく撮影できましたよね。
初回Bは、昨年、テレビ朝日ドリームフェスティバルというフェスにV6が参加した際のライブ映像です。フェスとはいえ、ディスプレイを使った演出あり、トロッコ移動ありの全14曲*3で、準コンサートとでも呼ぶべき充実のステージ。しかもMCまで収録されている。さらには、沖縄ロケでトニセン・カミセン対決的なバラエティ番組風の映像までついているのです。現在のV6は6人揃って収録するレギュラー番組はないので、とても贅沢な映像ですし、内容も色々萌え。やばい。
通常盤には、トニセン1曲・カミセン1曲を追加収録。これも良い曲なんですよ。
さらに、アルバム封入のパスワード*4を使って、特設サイトでMVメイキング映像も見られます。
これ予算的に大丈夫なんですか、avexさん?
楽曲について
というわけで、今回のアルバムのキャッチコピーどおり、V6はマジで無茶してくれました。avexさんも結構無茶してるんじゃないのかな、これ。
ならば私も無茶せざるを得ないし、昨今の作品を見ていて、V6とavexが作るもの(音楽自体も、ファンを楽しませるための特典映像等も)を信頼してるので、初回A(Blu-ray)、初回B、通常盤を事前予約しました。*5
とはいえ、正直に言うと、実は手に入れるまでは大丈夫かな?と思っていました。
私はテキトーに選んで買った一つ前のオリジナルアルバム「Oh! My! Goodness!」で、V6の音楽ってカッコよくて楽しくてジャンル幅広くて面白い!とハマりました。
V6の「Oh! My! Goodness!」ってすごく面白いアルバムだよ(ただのバンギャルだった私がV6にはまったキッカケ) - THE STARRY RIFT
その思い入れと比べたら新しいアルバムがつまらなく感じちゃうかもなあとか無駄な心配をしていたのです。マジで無駄な心配だったよ。
新しいアルバムが出るたび、新鮮にカッコいいと感じられるのはとても贅沢なことで、V6は良い音楽活動・グループ活動をしているんだなあと嬉しくなります。
アルバムの構成も面白いですよね。
打ち込み主体のキラキラ感・ギラギラ感がある曲(でも大人っぽい落ち着きとか艶がある)が次々と出てきて「ふおおおおおお! カッコいいよおおおおお!」と思っていたら、ぐっと抑えたバラードの切なさ・優しさに脳みそと心臓をやられる展開。最後は楽しく優しく送り出してくれる雰囲気になって、ああ、アイドルっていいなと改めて感じさせてくれるアルバムになっているのです。ただ、シングル曲の入れ方にはちょっと疑問がある(笑)
私はまずMV(全曲)を見てからCDを聞きました。アイドルの曲だし、映像を楽しんでから音源を聞く順番だと、音源の楽しさはそれなりになっちゃうのかな~とか思っていたら、そんなことはなかったです。音源がすごく楽しい。映像だとどうしても6人の動きを目で追ってしまうから、音を注意深く聞いていないところがあり、音源で集中して聞くとその良さがちゃんとわかる!という感じでした。
でも、それもそうですよね。avexがジャニーズの22年選手であるV6のために用意する音楽なんだから、当然なんですけど、すごくいい楽曲なんですよ、やっぱり。あと6人の変化に富んだ声によるバリエーションがとても面白く効果的に聞こえてくるのだと思います。
ということで、1曲ずつ感想を書いてみます。(通常盤の曲順です)
1.never
イントロでは時計の針やアラームの音がリズムを刻み、「おや?」と思ったところ、クールな打ち込みの音・鍵盤の音が入ってきて、Aメロはダウナー系の歌メロと歌詞。まずここで「やべーこれカッコいいんじゃない?」となります。あと、このダウナーな雰囲気がアルバムの方向性の一つを示している気がする。
部分的には結構派手なギラギラした音を使っていたり、サビでは張った声で歌ったりしているのだけど、全体的には大人っぽい落ち着いた印象。でも、ジャニーズらしいカッコよさもしっかりと感じられて、1曲目がこの曲というのは大正解だなあと思っています。
2.刹那的 Night
岡田くんプロデュースの卓球さん曲。キレキレなカッコいい打ち込みの音+金管楽器の音の組み合わせが超絶カッコいい。ちょっと懐かしいディスコな雰囲気と、新しい先端な感じとが一体となった曲。キレキレ感とふわ~っと浮遊してるような雰囲気の調和も素敵。ちょっとシュールな言葉遊びの歌詞も私の大好物であります。
でも、岡田くんがこういう曲を持ってきたのはちょっと意外な感じがしました。もっとのびのび穏やかな曲を作りそうなイメージ。*6
というか、私、以前にcali≠gariにV6へ楽曲提供してほしいと書いたのですが(ジャニーズのアイドルグループに楽曲提供してほしい系ヴィジュアル系バンド ~for KAT-TUN, KinKi Kids, V6 and 関ジャニ∞~ - THE STARRY RIFT)、それってこういう曲を作ってほしかったのです。V6はこういう曲も歌いこなすし、ダンスの見せ方も絶対かっこいいもんね。卓球さんか……ちょっと悔しいなあ……。(←私は誰の立場なんだ 笑)
3.SOUZO
浜野さん作詞。ここに来てようやく積極的アッパーな雰囲気の曲が出てきました。ファンキーでポップな楽しい曲で、思わず体を横に揺らしてノリたくなる感じ。曲の要所要所でキメ!みたいなのが入ってくる感じがキャッチーで楽しいです。あと、刺激的でファニーな感じの歌詞がすごく可愛い。
歌い出しが艶やかな坂本くんの声で始まるところが、この曲にすごくマッチしていると思います。そこから井ノ原くんのソロになり、健くん→岡田くん→長野くん→剛くんとショートスパンでソロが繋がっていくところがとてもかっこいい歌割り。ジャニオタ的にはラップ風に6人が掛け合うパートもすごく楽しいです。6人が楽しそうにふざけ合う様子が目に浮かびます。
4.Beautiful World
秦基博さん提供のシングル曲です。肌触りのいいブランケットに包まれているようなナチュラルな心地よい音で、歌詞も優しくて、個人的に大好きな曲。この曲への思い入れは別の記事に書いています。
私にとって、amber grisの「arch.」とV6の「Beautiful World」は一対となる、特別な2曲なのです。 - THE STARRY RIFT
ただ、前曲との落差がすごくて(音的にも歌詞的にも)、曲順これでいいんすか?とは思いました(笑)
5.Cloudy sky
爽やかな朝日みたいな雰囲気を感じる打ち込み音(部分的にギターの音)を使った曲。
改めて、V6が合唱した時の持ち味の一つである「爽やかさ・爽快感」は大きな武器だと思いました。ビリスマとかFeel your breezeとかでもその爽やかさを感じるけど、この曲では大人らしい落ち着いた爽やかさを感じる。
個人的に、「Believe Your Smile」君といる未来を信じて夢見る少年→「Feel your breeze」思っていたのとは少し違う未来が来るかもしれないけど、君を見続けていたいと思う青年→「Cloudy sky」今もずっと隣で見守ってくれている人、みたいなストーリーを勝手に感じています。
こういう曲はアイドルだからこそ歌えるし、表現できるし、聞いていて歌の内容を信じられる曲だと思う。さすが秋元さんの作詞だなと思いました。
6.DOMINO
1分40秒の短い曲で、箸休め的な扱いなのかと思ったら、実は侮れない曲。今回のアルバムのダウナー路線最北端という感じで、バックのシンプルな音と共にゆっくり鬱々と下降していく雰囲気が私、大好きです。ファルセットもこの曲にすごく合った歌い方。
ドミノに例えて、壊れてしまうことはわかっていても、この行為・想いを止められない、みたいな少し病んだ世界観が素敵。最後、音が歪んでぐしゃっと潰れて終わる感じも堪らないです。アイドルなのにこんなに不安を煽る曲を歌っていいのだろうか。
7.Round & Round
長野くんプロデュース曲。長野くん曲は綺麗なバラードなのかなと思ったら、バリバリに打ち込み音を使ったクールなダンス曲だったという驚き。でも、繊細で切ない感じとか、ふわふわ浮遊するような雰囲気とか、そういうところは長野くんぽい気がします。このバランス感が絶妙で、個人的にすごく好きな曲でした。
メンバーがインタビューで「坂本くん寄りの曲」的なことを言っていて、確かに要所で太い声で歌い上げる坂本くんがすごくカッコいいです。各メンバーのソロ(剛くんの少年的なニュアンスの歌声とか、井ノ原くんの切ない歌声とか)もいいし、合唱パートの切ない声・六人のまとまり感も美しい。
でも、この曲の聴きどころは実は長野くんソロパートだと思っています。長野くんの歌声の優しさ・繊細さ・浮遊感がめちゃくちゃ良くないですか?
8.Remember your love
健くんプロデュース曲は、失恋をテーマにした美しいバラード。健くんの美しいもの・素敵なものを見分けるセンスやこだわりが、いかんなく発揮された曲だと思います。凝った感じのソロパートの歌メロとか、部分的にファルセットが使われる合唱パートとか、とても美しい。切ない曲なんだけど、音のベースにはクールさみたいなのがあるから、聞いていて暑苦しくなく、すっと心に入ってくる感じがします。
「I'll remember your love.」のフレーズが繰り返されるのも印象的で、この前、ふとした瞬間に口ずさんでいる自分に気付いた。健くんソロの「僕もそうあろうと思うよ」「僕もそうあろうと願ってるけど」のところの切なさも堪らないです。
9.会って話を
20th Century(トニセン)の曲。KIRINJIの堀込さん作詞作曲。編曲もKIRINJI。
温かい曲。どう言えば適切なのかが難しいのですが、ほわほわしていてプリティー。トニセンがプリティー。だけど優しいだけじゃなくて、大人の苦味も漂っている感じが心憎い。ちょっと懐かしい感じもする楽曲で、バックの音はすごくシンプルなんだけど、曲全体が温水に浸かっているような、微睡んでいるような、ふわふわした優しさに満ちています。
この曲で驚いたのは、坂本くんの歌声です。ミュージカル・スターでもある坂本くんは、声を張った歌い方とか、スコーンと高音で抜けていくような歌声とかの「強い声」のイメージがあるのですが、ここでは力を抜いた優しい声で歌っています。長野くんは声質が元々ふんわり優しい感じだし、井ノ原くんはすごく器用だから合わせてくるだろうなというのはなんとなく予想できるのですが、坂本くんのふんわり優しい歌声が新鮮でとても素敵でした。
10.Answer
坂本くんのプロデュース曲。バンギャルである私的にはこの曲は打ち込み音が目立つEDMっぽく聴こえるけど、ロックチューンという区分けなのでしょうか。すごくクールでカッコいい仕上がりに聞き惚れる曲です。
6人の歌い分け・役割分担がキッチリしてる感じがあります。特に坂本くんは自分の歌声のカッコよさがよくわかっていて、坂本くんパートが効果的に配置されてる感。あと、Aメロで、剛くんソロの囁くような歌声で始まり、続いて、井ノ原くんの抑えめソロ、そしてイノ剛二人の合唱パートで強く声を張って歌う展開とか、すごくカッコいいと思う。
サビの合唱も素晴らしくて、力強く歌い上げる(シャウトに近い部分もある)んだけど、サビ終わりの「今 賽は投げられた」のところでトーンがぐっと落ちて絞られるのが最高だと思う。この曲はWOWOWでサッカー番組のテーマ曲に選ばれたけど、スポーツのカッコよさ、真剣勝負の歓喜と悲劇の場面にすごく似合うだろうなと思いました。
11.Can't Get Enought
異常なほどにカッコいいダンスチューン。シングル曲です。R&Bという区分け?EDM的な側面もある? 邦楽というよりは洋楽っぽい雰囲気がバシバシあります。
ところで、V6のCan't Get Enoughは最高すぎないかね? 楽曲の高クオリティに負けない歌&ダンス。特に、スタイル抜群でセクシーな坂本くんのダンスや見せ方がすごくハマると思った。といいながら、要所要所で囁くように歌う森田剛と、その前髪がズルいと思う剛担は私です。
— フミヅキフジエ (@fumizuki_f) 2017年3月18日
とにかく、セクシーでクール。蠢くような低音の打ち込みリズム音に、ファルセットを多用した歌が乗っていて、ポップさやキャッチーさはほとんどない。よくこれをジャニーズのアイドルがシングルとして出せたなという楽曲です。(でもavexはV6でたまに挑戦的なシングルを出してくれる。アイドルらしさの保持と、アーティスティックさの追求のバランスが絶妙だと私は思っている)
この曲はごちゃごちゃ言わずに「考えるな、感じろ!」って感じで、歌にもダンスにも魅了されて、もう骨抜きです。
12.Get Naked
前曲で骨抜きにされたと思ったら、もっとヤバいやつが来てしまった。
Coming Century(カミセン)の曲で、Def TechのMicroさんが作詞。スローなテンポのR&Bということでいいのでしょうか。今回のアルバムの中で一番洋楽っぽい曲だと思います。黒人のアーティストさんが暗めのセットの中でゆるく踊りながら歌っているMVが思い浮かぶような曲(歌詞の半分は日本語だけど)。ダウナー系のクールで暗い雰囲気が堪りません。
私はカミセンだと「Magical Mystery Song」とか「Are you ready tonight?」とか、テンション高めなクラブチューン系の曲が好きなんです。最近の「テレパシー」とかもすごく素敵な曲で大好きだけど、そろそろクラブチューンな曲が来るかしらと期待していたら、さらなる高みが来てしまった。
とりあえず「男は目で恋に落ちやすく 女は耳で恋に落ちる」ってあの声で囁くように歌う森田剛がズル過ぎて死ぬ(私は剛担です)。もしかして世の剛担をことごとく殺す気なのかな、この人。
「僕から逃げられやしない」「でも俺にメロメロなんでしょ」って歌う健くんもズルいし、二人に比べると低い声(でも二人に負けないくらい甘味成分の多い声)の岡田くんによる「ジェラシーもまたLoveのBarometer」の歌い方がかっこいい。あと、英語歌詞の内容がエロいのもいい。
こういうエロ系、恋愛の駆け引き的な歌詞をダウナーな曲調で歌う曲、いいですよね。洋楽だと結構たくさんあるイメージ。この曲はリアーナの曲にも関わる人達が作ったものらしく、V6の「Wait for You」の時も思ったけど、外国の人が作った曲へのMicroさんの日本語歌詞の振り方のセンスは最高だと思う。
私がこの曲の感想を書くとどうしてもミーハーなものになってしまうのですが、普通にカッコいい曲で三人の歌い方もいいと思うので、普通の音楽好きな人にも聞いてもらえる機会があればいいなと思います。
13.ボク・空・キミ
剛くんプロデュース曲で、大橋好規さん作曲。
剛くんが前のアルバムで関わった「Maybe」の傾向を考えると、今回も穏やかで切ない恋愛系バラードが来るかなと予想していたのですが(近年の剛くんは色々な面でナチュラル志向な気がするし)、でも予想したのとは少し違うテーマの曲が来ました。穏やかな曲というのは正解だったんですけど、主題は恋愛よりももっと幅広いもので「今在るもの・在ることが大切で愛おしい」という感じの優しい楽曲でした。ピアノの音とリズム音プラスアルファくらいのシンプルな音で、ゆったりとしたテンポ、歌のメロディもみんなの歌い方も穏やかに優しい。
そして、MVで剛くんが担当した役割を見て「なるほどなあ」と思いました。新しい命を迎える優しい曲という見方もできるのか……。剛くんがそういうテーマを選んだことに少し驚きつつ、なんか剛担的には微妙にショックというか切ない思いも抱えつつ、それでもやっぱり大好きな曲です。この辺の心の機微はなんか自分でも自分に驚き(笑) 面倒臭くてすみません。
14.COLORS
シングル曲です。打ち込みの音が目立つアルバムの中で、楽器の音・ストリングスの音が主体の楽曲。でも、不思議と浮いた感じはないです。
最初に聞いた時は地味めな曲なのかと思ったけど、本当はスルメな曲だと思う。聞くたびに「ああ、いい曲だなあ」「優しい曲だなあ」と思わされる素敵な曲です。
ただ、12・13とスローなテンポの曲が続いたため、連続で聞いていると「あれ?COLORSっこんなに速かったっけ?あれあれ?」みたいな感じになりました(笑)
15.レッツゴー6匹
アイドルっていいね!ってマジで思う曲。井ノ原くんプロデュースのレキシさん(別名義)作詞作曲。
まず最初の6人の輪唱みたいなところがすげー可愛らしくて自然に頬が緩む。撮影の合間に楽屋か何かで録ったらしき、ラフな感じが逆に良いです。
スタッフ「じゃあ井ノ原さん○△□……」
井ノ原「はじまるよ~♪」←低い声でがんばってる!
健「始まるよ~♪」←若干やる気ない声?でも可愛い
剛「始まるよ~♪」←意外にしっかり声出してる!
岡田「始まるよ~♪」←なぜかちょっとおっさん臭く聞こえる?でも可愛い
長野「始まるよ~♪」←文句なくプリティー
坂本「始まるよ~♪」←無理な高音を出して少し上ずってる(笑)
<6人ブレス>←ブレスに笑い声が混ざっちゃってるのは剛くん?(笑)
V6『始まるよ~♪』
いや、これ最高でしょ。可愛すぎるでしょ。
そして、明るく楽しい編曲、優しいメロディ、V6のレキシを散りばめた歌詞。この曲はアイドルグループとしてのV6だけにしか歌えない、特別誂えのスペシャルソングだと思います。曲終わりにも輪唱みたいなことしててサービス精神も満点なのです。
16.The One
物語の最期、エンドロールが流れていくのが見えるような曲。
このアルバムは打ち込み音バリバリのカッコいい曲が多いけど、その最後で楽器の音を使ったナチュラルな曲が来るのは感動的だと思う。ポップな感じなんだけど、ちょっと切ない感じもあって絶妙なバランスの楽曲。
楽しいライブや映画で笑って泣いて、でも終わりが近づいてくるのがわかって、このまま帰りたくないな、終わるのやだなって思ってる時に、「大丈夫、きっとまた会えるよ!」と言いながら手を振ってくれるような曲だと思う。なんか、堪らなく寂しいような嬉しいような気持ちになって、改めて「あー、V6大好きだなー。V6のファンになってよかったなー」と思わされる。ずるい。
という感じで、すごく良いアルバムでした! 私の贔屓目があるのは否めないですけど、このアルバムはジャニオタに限らず、色々な人におススメできちゃうんじゃないかなと思います。
あと、私はやっぱり6人の声が好きなんだなと改めて思いました。6人の声がバラエティに富んでいて、太い声から優しい声、大人っぽい艶やかな声とか、少年的な響きの声とか、たくさんあるから聞いていて面白いです。V6は自分達の声の役割がよくわかっていて、自分がどう歌えば素敵に聞こえるか、6人の中でバランスが取れるのかをすごく理解して活用してるんだなあと感じます。それはデビュー時からというよりは、活動する中で掴んでいったものなんだろうなと、ベストアルバムとかを聞きながら感じています。
でも、合唱パートは合唱パートですごくまとまって聞こえて、とても気持ちがいいんですよね。なんか不思議。
特典映像の感想
楽曲の感想が長くなりすぎたので出来るだけ簡潔に。(簡潔にできてない部分もあるけど)
A盤のMVはどれもこだわりの出来です。avexのサイトで全曲を一部ずつですが、視聴することが出来ます。
また、CD封入の暗号でMV撮影の裏側を覗けるわけですが、沖縄でのMV撮影時の剛健コンビのイタズラがヤバイ(笑) 以前に井ノ原くんが、若い時の剛健について二人揃うとヤバイというようなことを言っていましたが、いまだにヤバイとはなんて素敵なコンビでしょうか。旅の解放感が二人をそうさせたのでしょうか。でも、ちゃんとフォローしてるし、剛健のイタズラにも悠々としているスタッフさんが素敵でした。
B盤のライブ映像は最高なので何も言わずに見てください。私は幸運なことにチケットをゲットできて現場に行けました。その時の感想は下記リンクです。
テレビ朝日ドリームフェスティバル2016(2日目・10月23日) V6最高すぎて鼻血出そう - THE STARRY RIFT
沖縄ロケでのトニセンVSカミセン対決の感想については、ネタバレ有りで書きます。
【以下、ネタバレ注意】
この映像は文句なく最高。トニセン・カミセンでそれぞれ車に乗り、ヒントに沿って目的地を探すみたいなバラエティ番組風映像です。アイドルの車内映像って最高。さすが、avexさんはよくわかっている。
トニセンは安定の運転手・マサさん、助手席にナビ野こと長野くん、後部座席に井ノ原くん。カミセンは運転手が剛くん、助手席に健くん、後部座席に岡田くん。お兄ちゃんが運転するの法則。(ただし、カミセンは途中からなんとあの健くんが運転)
岡田「剛くんの横がいいでしょ、健くん?」
なにこの剛健コンビ担。そして出発したカミセン車では、前席の剛健が二人してサングラス。この誰かこれを三頭身イラスト化してくれ。ラブセンのカレグルミ画風を希望。
そして、車の中から通りがかりの若い女の子達に話しかけるカミセン。なんかナンパみたいでドキドキしてしまった(笑) つーか、車の男性に話しかけられて見てカミセンだったら、私は死ぬ。
さらに剛くんの名言「俺、枠とか意識したことないから!」が飛び出す。そうだね、枠には収まらないタイプだよね、となぜか納得してしまった。
あと、カミセンのみだと健くんがあまりあざとい可愛さを出さないで、お兄ちゃんぽい雰囲気な気がする。逆に岡田くんがあざとい末っ子になる場面がある。
岡田「ねぇねぇ、剛くん、ソフトクリーム奢ってよ」
剛「いいよ」
健「俺も!」
岡田くんの「ねぇねぇ」の言い方のあざと可愛さを見ろよ! 個人仕事の時には見られない姿であろう。剛くんの「いいよ」は、なんか知らんがめっちゃイケメンな返事に聞こえるし、岡田くんの話に乗っかろうとする真ん中っ子な健くんが可愛い。あ、やっぱり健くん可愛かった……。ところで、お菓子屋さんのご好意でタルトみたいなのを試食してたけど、結局アイスは奢ったのかな?
剛くんがすごく楽しそうに、やたらと厳しく健くんを注意したり、雑に扱ったりしている。健くんは困り顔だけどちょっと嬉しそうにニコニコしていて、岡田くんも困ったお兄ちゃん達だなあ(笑)的な笑顔。
地元の人に話を聞く場面では健くんを前に出すシャイボーイ全開な剛くん。なんだろうね、これ。たぶん、現実世界で一般男性が同じことしていたら「コイツなんだよ(イライラ)」と思うのに、剛くんだと「やだ~可愛い~(>_<)」になる。アイドルって不思議。
一方のトニセンは抜群のコミュ力で地元の人達から順調にヒントを得て、確実に目的地に近づいていく。そりゃそうだな、毎週金曜日に食材探しの街歩きをしてる人、食に関して常に情報収集してる人、毎朝MCしてる人が集まっているんですから。
一つヒントを得ると余裕をかますカミセン(岡田くんが心配するけど、結局剛健のペースに逆らわない)と比べると、なんか、ウサギと亀みたいでプリティー。トニカミ対決最高ですね。
ちなみに、坂本くんはちゃんと車内用のおやつを二人に奢っている。
トニセンは車内のトークボックスに書かれたテーマについても、しっかりエピソードトークしていました。そして、カミセンの話題を楽しそうにニコニコ話しているお兄ちゃんぶりが尊すぎて拝みたくなります。
40歳を超えた三人が「あっち向いてホイ」とかでキャッキャキャッキャしていて、なんかもう堪らないですね。そのアイドルぶりに「ひえええ、なにこれ可愛い~!」と悶える。なんでトニセンてあんなに可愛いんだろう。三人の平和な雰囲気に癒されます。
という感じで、すごく楽しい映像でした。
【以上、ネタバレ終了】
そんな感じで、とってもいいアルバムなんです。
このアルバムはV6ファンもは間違いなく楽しいだろうけど、ジャニーズファン、そして、もしかしたら普通に音楽好きの人にも楽しんでもらえるかもしれない。ジャニオタで映像見たいけど全バージョンは買えないという人には、とりあえずB盤がおススメでしょうか。音楽好きでジャニーズには興味なかったけど、ちょっと聞いて見ようかなという人は是非通常盤を。
蛇足かもですが
最近、音楽好きの人が一部の地下アイドル・ライブアイドルに注目している雰囲気があるので、ジャニーズも見てくれたら面白いのになーと思うこともあります。地下アイドルやライブアイドルの女性アイドルグループって、正統派なアイドルらしいアイドルもいつつ、尖った音楽をしてる子達もいるのです。面白いバンドさんやアーティストさんから楽曲提供を受けたりもしていて。
そういう情報はSNSを介して、アイドル自身、運営、楽曲提供してるアーティストさん達が繋がりながら広報しているから、音楽が好きな人達にも届きやすいのかなと思います。ライブも普通のライブハウスでやっていて、そういう場所に通い慣れた人なら参戦のハードルも低いでしょうし、外のジャンルの人達と積極的に対バンしているアイドルもいます。
それまではテレビや雑誌がその役割を果たしていたのでしょうが(しかも圧倒的物量感で)、今は音楽番組も減っているし、ジャニーズはライブのチケットを一般人が取りずらい仕組みだしで、実は今、ジャニーズの音楽はジャニオタ以外の人への波及が以前よりも難しくなっているのかなと思います。*7KinKi Kidsとか素敵な音楽を出し続けているし、NEWSのアイドルソングも面白いと思うし、ちょっと前のジャニーズも良いと思うのですよ。例えば、光GENJIの「STAR LIGHT」とか「ガラスの十代」とかすごく素敵な曲だと思う。男闘呼組とかも普通にカッコいいと思うし。
だったら早くネット解禁しろという意見もあるのでしょうが、うーん……。ジャニーズはある程度、ファンや一般人からの距離があるべきだと私は思うので、バランスを見てだろうなとは思います。*8
ただの蛇足意見です、ごめんなさい。
とにかく良いアルバムなので聞いてね!と大きな声で言いたい。V6のメンバー様、楽曲製作に関わった皆様、スタッフの皆様、想像以上に素敵なアルバムをありがうございました!!
*2:通常盤のみ収録の2曲を除く14曲
*3:フルサイズじゃない曲も多いけど
*4:どのバージョンにも入っています
*5:私の利用しているCDショップはジャニーズ関連は事前予約でポイントを何倍かにしてくれるという、ジャニオタにとても親切なお店なのです。ジャニーズ関連の手作りポップも充実している素敵店舗。ただ、ヴィジュアル系関連商品のラインナップや広報の少なさ、スペースの問題でインストアイベント開催時に女性アイドルコーナーに入れなくなるという点に不満はちょっとあるんだけど……。
*6:ご本人はインタビューでは、演技の仕事でピエールさんと共演したから卓球さんに頼んだとか、コラボする人への声掛けには口出ししたけど、曲作りには口を出さなかった的なことをお話されていますが
*7:バンギャル的にはヴィジュアル系にもそういうところがあって、残念に思っている。自分で曲を作れる分、外のジャンルと交わる機会が少なく、バンギャルにしか情報が行かないことが多いかもしれない。
*8:あと、自分の散財具合を見ると、ジャニーズの締め付け政策による飢餓感の煽りの重要性もよくわかる(笑)