THE STARRY RIFT

ヴィジュアル系バンドや女性・男性アイドルについて気ままに駄弁るブログです。

【私的おすすめヴィジュアル系バンド】RAZOR  2ndミニアルバム「the CORE」

どうも。バンギャルだったはずが、V6とか女性アイドルとかのファン活動も始めて散財しているフミヅキです。今回は前回に引き続き、私の好きなヴィジュアル系バンドの音源紹介記事です。

 

今回はRAZORというバンドの2ndミニアルバム「the CORE」について書いてみたいと思います。2017年11月22日リリースなので割と最近の作品ですね。「カミソリ」という意味のバンド名にふさわしい、切れ味鋭いカッコいい作品です。

 

まずはRAZORについて

ボーカルは元BORNの猟牙さん、上手ギターはSadieの剣さん、下手ギターの衍龍さんとドラムの哲也さんは元My BACTERIA HEAT IsLAND、ベースのIZAさんは元DOWNERの方です。*1私は元々Sadieのファンなので、剣さんが新しくどんな音楽を作るのかが気になって聴き始めました。

この音楽がかなりカッコいいのですよ!

猟牙さんも剣さんもラウドなバンドをしてきたということもあり、まず始めの第一波としては、暴れる系ロックバンドらしい衝動的な熱量がドバーッ!と来る音楽になっています。でも同時に、キャリアのあるバンドマンならではの絶妙な抜き具合というか、遊び心、余裕みたいな要素が感じられて、そのバランス感がすげーカッコいいと私は思うのです。

猟牙さんの声も魅力的だと思います。私がSadieファンなのでSadieとの比較になってしまうのですが、Sadieのボーカル・真緒さんの声は、ベルベットのような厚みと光沢のある濃厚でドラマチックな声だと感じています。猟牙さんの声はそれとはまた違う方向の声で、透かし刺繍の施された布とか絹織物とか、しなやかで綺麗という印象を持ちました。一方で、シャウト等になればきっちり低さと厚みと迫力を感じます。そういう猟牙さんの二面性のある声が、RAZORのサウンドにばっちりハマっていると感じました。

あと、哲也さんのドラムもカッコいいんですよ。ガッチリ&カッチリという感じで、強めの打撃音とキッチリしたリズムでバンドを支えつつ、華みたいなものも感じられるドラムなのではないでしょうか。衍龍さんが「もう哲也以外のドラムとはバンドはできない」とおっしゃったみたいですが*2、その気持ちが何となくわかります。

ギターは攻撃的で刺々しい部分と、緻密で美しい部分を併せ持っていてカッコいいし、ベースも低い音でキッチリかつアグレッシブにバンドを支えていてカッコいいです。

RAZORの音楽を聴いて、「剣さん、素敵でカッコいいバンドを始めたんだなあ!」と嬉しく思いました。

 

「the CORE」の収録曲について

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↑(左)雑誌CUREの裏表紙のRAZOR(上の段左からIZAさん、哲也さん、下の段左から衍龍さん、猟牙さん、剣さん)、(右)今回紹介するミニアルバム「the CORE」

 

1曲目 the CORE

ミニアルバムのオープニングを告げるSE。

鼓動のような音で始まり、そこから、プリミティブで生々しい感触のあるパーカッションと、デジタルチックなカッチリした音とが組み合わされて曲が進展。同時に、要所要所でアンビエントな浮遊感のある音が入ってきます。そのバランス感がすげーカッコよく聴こえます。SEからかっこよくて、テンション上がります。

 

2曲目 ROAD

初っ端からかっこえ~!と興奮する楽曲です。

重低音のバンドサウンド、スクラッチ音、低音シャウトなどから始まり、ゴツめの曲なのかな?と思ったら、途中からきれいなメロディーの歌が入ってきます。それが違和感なく曲として繋がって聴こえるのです。きれいめパートでもドラムの迫力が目立つからかな?

猟牙さんの声のハード面と、しなやかでのびやかな面の対比が映える曲だと思います。

 

3曲目 消えない痛み

RAZORでは作曲名義をRAZORに統一しているみたいだからから正確なところはわからないけど、この曲は剣さん作曲(原曲を作ってきた曲)なのでしょうか? 楽曲の疾走感といい、ギターの雰囲気といい、「剣節全開!」って感じがします。

Sadieっぽいというか、ヴィジュアル系を好きな人がキュンキュンしちゃうノリとメロディーラインという感じの曲かもです。疾走感あふれるサウンドに、切ないメロディ、曲の合間で激情を表現するシャウトなどなど、王道感あふれる楽曲にはどうしようもなくときめいてしまいます。落ちサビ的なパートでの、一瞬楽器隊の音が絞られる演出とか、私、こういうの大好き……!

 

4曲目 イノセンス

疾走感あふれる3曲目から一転、テンションを落ち着けるようなミドルチューン風の曲。

疾走感は相変わらずあるし、ギターは歪んだ低音に寄っている感じなのだけれど、落ち着いた雰囲気というか、前曲が「熱」だとしたらこちらは「冷」という感じでしょうか。鍵盤風のシンプルな打ち込みの音*3が同じフレーズを繰り返すところも印象的で、「冷」な雰囲気があります。

こういう曲でも猟牙さんのしなやかな歌声はきれいに映えますね。

 

5曲目 Labyrinth

このミニアルバムの中で私が一番好きな曲かもです。アメリカンな色気のあるロックンロール的雰囲気と、ハードさと、遊び心が詰まっていて楽しいです。

猟牙さんの早口みたいな歌い方も好きだし、ギターのアメリカンな香りのする派手なフレーズも好きだし、テンポの良すぎるドラムも好き。

でも、特に好きなのは、楽器隊全員がものすごく歯切れ良く「ズー、ジャ、ジャ、ジャ、ジャ、ジャ、ジャ、ジャ、ジャ、ジャ、ジャ、ジャ、ジャ、ジャ、ジャ……」っていう演奏を繰り返しているところ。(この書き方で伝わるだろうか? 「The best fellows gather…」のコール&レスポンス的パートの直前の、時間でいうと2:18~のところです)

「The best fellows gather…~」の、ドラムをバッグにコール&レスポンスする部分ももちろん好きです。このパートで、激しめの声だけでなく可愛らしい印象の声も入れている感じも好きだし、そこに途中からベースが合流してカッコいいフレーズを入れてくるのも心憎くて大好きです!

もうこの曲だけでお茶碗何杯でもいける気がします。 

 

6曲目 君は今も鮮やかに

ピアノの音が印象的なスロウなバラード。前曲とのテンション落差がものすごく、「こう来るか~!!」と聴いていて心憎くなる展開です。

1曲の中でのメリハリも効いていて、Aメロは抑えに抑えて、Bメロからサビに向かって全員の音が解放されていく展開が心憎い感じ。ロックバンドのバラードとしての王道的美しさを感じます。抑えたパートの繊細な音、解放される瞬間に合わさる全員のテンションとか、聴いていてキュンとします。

 

7曲目 『その後の世界』

6曲目のバラードからうって変わって、シャウト+重低音の暴れ曲が最後のトリを飾ります。このミニアルバムの流れ、燃えますね!

でも、歌パートは綺麗でしなやかなメロディーで、猟牙さんも綺麗に丁寧に歌い上げている感じです。もちろん要所要所でダークで濃いシャウトも入っているのですが。

これらの要素が破綻なく綺麗な1曲として成立していて、このバランス感がRAZORのかっこよさに繋がっているのかもしれませんね。

 

そんな感じで、すごくカッコいいミニアルバムとなっております!!

 

RAZORについて その2

ちょっと萌え的な話をしてもいいですか?

 

まず、ROCK AND READの猟牙さんと剣さんのパーソナルインタビューがめちゃくちゃよいので、ファンの方でまだ読んでいない人がいたら、是非読んでほしいです*4

猟牙さんのインタビューでは、剣さんからバンドに誘われた猟牙さんが、剣という人間を知って惹かれていく様子、バンドのメンバーが集まり互いに信頼関係を築いていった過程が読み取れます。あお、BORNというバンドへの誇り、「猟牙」という名前を背負って新しいバンドを始める決意も書かれていました。

あと、剣さんは猟牙さんを口説くために*5、猟牙さんについて深くリサーチしてから今後の方向性を提案したり、ノートにびっしり活動計画を書いて持ってきたりしたのだそうです。

剣さん……!! なんて健気で可愛い……!!

剣さんの真剣さ、ひたむきさが伝わってきて、きゅんきゅんしました。

私は剣さんに対して、「多感でこだわりの強い少年」的なイメージを持っていました。あまり自分から交友関係を広げるタイプではなく、外部の刺激に敏感で、頑なな態度を取ることもある。でも、多感だからこそファンの気持ちにも敏感で、すごくファンのことを気遣ってくれる方でもあると感じています。とても可愛らしい方だなあと私は思っています。*6

その剣さんが、猟牙さんに興味を持って調べ、ノートに計画を書き出してプレゼンするとか、そのひたむきさがキュートすぎて「剣ぃぃぃぃ!」とインタビューを読みながら心の中で叫んでおりました。

二人はかなり打ち解けているようで、剣さんのTwitterでは、よくライブ前にツーショット動画など上げていらっしゃいます。可愛いので是非Twitter覗いてみてね!

剣 Guitarist (@tsurugi_brain) | Twitter

さらに、猟牙さんによれば、剣さんはプライベートの場でも「本気でファンのことを考えてる」とのこと。「ファンのためには」とか「俺のファンはこういう想いを伝えてくれてるから……」とかお話されるのだとか。

剣ぃぃぃぃ(デスボ)!!!!

すみません、インタビュー読んでついつい興奮しちゃって……。

 

哲也さん・衍龍さんとは面識のなかった剣さんが、猟牙さんに連れられて二人のライブを見にに行ったら「やべえ!」って大興奮したとか、その夜に猟牙さんは帰ったのに、三人は意気投合して朝まで飲んでいたとか、猟牙さんが心配してLINEしてみると皆楽しそうで、猟牙さんはほっこりした気持ちになって家で寝たとか、なんか可愛いですよね、この人達。

 

あと、「ニコびじゅ」のRAZOR回を見たのですが、衍龍さんの尻出し写真を晒しつつ、にこにこしている哲也さんが可愛いっす……。哲也さんの愛称の「てっち」もめっちゃ可愛いですよね。

衍龍さんは見た目がイカツイですが、お話されると気のいいお兄さん的な雰囲気が漂っています。ご出身である上海での凱旋ライブもすごく嬉しそうに話していて、いい人なんだろうなあと感じます。

 IZAさんはしっかりしてる感じなのに、どこかいじられキャラ的な要素を隠し持っている感じがして、なかなか深い人物なのではないでしょうか。CUREのインタビューとかでメンバーからいじられつつ、真面目なところをすごく信頼されているのも伝わってきます。

 

そんな感じでメンバーも素敵な人達ばかり。これからもどんどんカッコいい曲を作ってほしいです!

 

 

 

*1:RAZOR(レザー) | vkdb - ブイケーデービー

*2:ROCK AND READ 070の猟牙さんインタビューより

*3:この打ち込みの音の種類を言葉でどう表現すればいいんだろう? 鍵盤風に聞こえるけど鍵盤そのものの音ではないです。鉄琴的な感じもあり?

*4:猟牙さんは070号、剣さんは073号です。

*5:猟牙さんはBORNの後の活動では、一定の知名度のあるバンドマンとは組まない方がいいと最初は考えていたようです。

*6:ファン想いでありつつ、色々なことへの拘りも強い感じから、私の中では「ヴィジュアル系界の三宅健」と勝手に思っている(笑)