THE STARRY RIFT

ヴィジュアル系バンドや女性・男性アイドルについて気ままに駄弁るブログです。

真緒生誕クラシックソロコンサート2018 哀シミノ讃歌 艶 -tsuya-・焔 -homura-

どうも。V6とか女性アイドルのファン活動とかもしつつ、本業はバンギャルなフミヅキです。

今日はその本業の話題。真緒さんのソロコンサートに行ってきましたので、そこで思ったことを纏めたいと思います。

 

概要

真緒さんはSadieおよびThe THIRTEENのボーカル(Voice)です。

真緒さんの誕生日直近で開催された今回のソロコンサートは、現在活動休止中であるSadieの楽曲がクラシックアレンジ(ピアノ・バイオリン・ヴィオラ・チェロでの編曲)で披露されるものでした。Sadieは歌もの曲もたくさんありますが、シャウトやデスボイス・歪んだ音・重低音を多用するハードな曲が多いので、それがどうやってクラシックとして表現されるのかが見どころ・聴きどころでした。

ファン失格でごめんなさいなのですが、私は昨年のソロコンサートは未参戦だったため、クラシックでどんな風になるの?ワクワク!というところからのスタートでした。もちろん亜季さんによるピアノバージョンがある曲は聴いていますが、多分その雰囲気ともちょっと違うんだろうな~と、ワクワクしながらコンサートの日を待っていました。

 

コンサート会場はTIAT SKY HALLという、羽田空港・国際ターミナル内のホールでした。羽田の国際ターミナルって利用したことがなくて知らなかったのですが、江戸の街をイメージしたようなグルメ・ショッピングエリアがあって、その奥に多目的のホールが設けられていたんですね。ホールの内装もどちらかといえば和風なデザイン。(でも、そこまで和風推しじゃない、いい塩梅なデザインだと個人的に思った)

この日の真緒さんも和風要素のあるお衣装だったので、会場と合っていたと思います。

 

コンサートは二部制で、14時半開演の第一部は「艶 -tsuya-」、18時半開演の第二部は「焔 -homura-」と題されていました。両公演では何曲か同じ曲目もありつつ、でも、やはり少し印象の違いがありました。「艶」の方は白寄りなSadie(切ない曲や爽快感のある曲)、「焔」の方は黒寄りなSadie(不穏な世界観を描いた曲や激しい曲)というイメージでしょうか。私の勝手な感覚ですが……。

そして、真緒さんは一部・二部でキッチリ別衣装を纏っておられました。

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下手な絵でごめんね(;_;)

第一部「艶」での女性的なスタイリング(しかも着物!)がめちゃくちゃ珍しくて可愛くて、「うおおおおおおお!」と心の中で叫んでいたのですが(ロザリオPVでのシスター亜季さん以来の衝撃!)、第二部「焔」のお衣装もしみじみと「よいお姿である……」と感動を噛みしめていました。こんなことを言うと怒られちゃうかもしれませんが、なんか「すん」としててめっちゃ可愛い……!って、萌え萌えしていました。

いや、カッコいいんだよ!もちろんすげーカッコいいんだけど、可愛くもあるんだよ、真緒さんって!(あと個人的に、シャツ+着物っていう格好の男性がすごく好きというのもある)

【可愛い例】翌日、The THIRTEENインストアイベントでの真緒さん&美月さん

アイドルのわちゃわちゃ写真かよ~(*´ω`*) 可愛いお写真、マジありがとうございます!

 

コンサートの日は楽器隊の皆様もゴシックなメイクをされていて、「世界観ばっちり~!!」って、ヴィジュアル面だけでも興奮しました。

 

楽曲

そして、肝心の楽曲についてですが。

すっごいよかったです! このコンサートでピアノも務めた真島聡史さんという方がすべての曲を編曲されたのですが、とにかくとってもすごい!の一言でした。Sadieの曲を丁寧に大切にアレンジしてくださっていて、聴いていてとても嬉しかったです。

「艶」「焔」の各々のセットリストはこちら。

【艶 -tsuya-】

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【焔 -homura-】

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第一部・第二部とも、各座席にセットリストの紙……というか、クラシックコンサートだからプログラムと呼ぶべきでしょうか、曲目を記したカードが置かれていました。

 

オープニングのお楽しみ映像(?)の後、楽器隊の皆様がステージへ入場され、クラシックの美しい曲を奏で始めます。その後、真緒さんが登場。

 

私はSadieの曲はドラマチックで濃厚で、黒から白へと荒々しいグラデーションを描いているようなイメージがあります。そして、真緒さんの声は、ベルベットのように光沢と厚みのある美しい声で、なんてSadieの楽曲にぴったりなんだろう!といつも思っています。きれいなだけでなく、力強くて激しくて強靭で、Sadieの世界に引き摺り込む強い歌声・強い叫びだなと思うのです。

その声は、いつもはハードなバンドサウンドと「競い合う」ように「歌を叫ぶ」印象があるのですが、今回のクラシックアレンジでは「調和」して「歌い上げる」イメージが強いように感じました。

もちろん、バンドの時も調和感はあるのですが、ロックバンドは各楽器と歌がぶつかり合って音を生み出す印象の方が大きい気がするのです。それに対して、このコンサートでは真緒さんの声が主役となり、クラシックの楽器隊が真緒さんの声を引きたてるような場面も多かったように感じました。

 

また、各曲ごとに異なる花の写真がステージ上の巨大ディスプレイに映し出されて、それもロマンチックな演出でした。

 

最初の方で披露された「Ice Romancer」で「The love that seems to melt.」のデスボイスがなかったので、今回のコンサートではシャウト・デスボなしでいくのかしら?と思ったらそんなことはなかったです。必要な個所ではキッチリ叫ぶ!という感じでした。「Rosario―ロザリオ―」とか宗教的な雰囲気がありつつ、バリバリ激しく、とてもカッコよかったです。

かと思うと、原曲ではヤンチャな(かつ美しい)バンドアレンジな「陽炎」は、今回のコンサートでは非常に繊細な音による編曲がなされていました。真緒さんも丁寧に歌っていて、でも、サビでは力強く歌い上げ、そのメリハリがとてもドラマチックでした。

「愛しさは孤独の支配者」は、切ないサビのメロディの繰り返されるところが、より印象的になっていたような気がします。「Rain fall」とか「サイレントイヴ」とか「棘―toge―」とかも、とても美しかったです。原曲も美しいもんな~。

自分の予想以上によかったのは「溺れる魚」で、アレンジが世界観ドンピシャ!という感じがしました。この曲のAメロパート、原曲でもじわじわ不穏な空気を煽る楽器隊の音がめちゃくちゃ素敵なんですけど、ピアノ+弦楽器が煽る不穏な空気もめちゃくちゃよかったです。心がざわざわするような音でした。

同じく「迷彩」もよかったです。この曲は「不穏→繊細→解放」みたいな感じに、パート毎に雰囲気バラバラ(薔薇薔薇*1)で、そこのところのクラシックアレンジが非常に素敵な感じでございました。

そして、最後の「Voyage」。未来への約束を描いたこの曲を、真緒さんはとても感情を込めて歌っていて、とても胸がギュッとしました。これについては、うまく言葉にできません。

 

そんな感じで、とても素敵なコンサートでした。知識不足・語彙力の無さで、うまく説明できないのが残念……。

コンサートDVDは出ないのかな。せめてライブ音源とかは……、The THIRTEENのCD特典とかでっていうのは難しいのかなあ……?

 

オープニング映像

※記憶が曖昧な部分もあり、下記発言内容の詳細は違うかもしれませんので、こんなニュアンスか~くらいの感じで読んで頂けると助かります。

 

第一部・第二部とも、本編開始前にステージの巨大ディスプレイにて、真緒さん(あるいはSadieやThe THIRTEEN)と所縁のあるバンドマンさん・役者さん達からのお祝いコメント映像が流されました。SCREWの鋲さんとか、ダウトとか、ジュイさんとか(後ろの方にわざとらしく見切れてたのはJunさん?)の他にも、BALZACのHIROSUKEさん、LM.CのAijiさん、DIR EN GREYのShinyaさんなどなど、豪華な先輩方のお姿もありました。

 

さすがだったのはMUCCの逹瑯さんです。「MUCC 逹瑯様」と字幕が出た瞬間、会場に小さな笑いがさざ波のように広がっていくという、さすがの貫禄。*2

逹瑯「マオくん……いや、マオにゃん。にゃんマオとはですね~」

会場(にゃんマオwwww可愛いwwww)

逹瑯氏、そのまま話し始めるが、内容がなにか変。スタッフさんが「The THIRTEENの真緒さんへの映像なのですが」と伝えると、わざとらしく驚く逹瑯氏。

逹瑯「え? そうなの? てっきりシドのマオだと思ってた! 早く言ってよ~」

会場「(笑)」

逹瑯「The THIRTEENの真緒さん……『まおっさん』とはですね~」

(前にThe 13のライブで真緒さんが「逹瑯からおっさんって呼ばれる。真緒さん→まおっさん→おっさんっていう変化」的なことを言っていたので、これか!と思った)

さすが期待を裏切らない人だと思いました(笑)

 

あと、第一部の映像にはAngeloのキリトさんも登場し、会場がどよめきました。キリトさんが何かの紙を見ながら話し始めます。

キリト「へえ、生誕【バキューン!】年ソロコンサート。え、【バキューン!】歳なのはオフレコ……?」

構わず真緒さんの年齢と思われる単語を繰り返すキリトさん。こんな風に後輩を弄る人なんだ!?と新鮮でした。イベントで共演してから近い感じになっているのでしょうか。そして、支障がある部分を銃声の効果音で処理したスタッフさん、お疲れさまでした……。 

 

松岡充さんの映像では、松岡さんは色々しゃべってはいたのですが、ずっと楽しそうにニコニコ笑いながら豚のオモチャ(?)をぶーぶー鳴らして、言葉が聞き取れないようにしていました。お茶目な先輩。

 

第二部のビデオメッセージは西川貴教さんの印象が強すぎて、他をあんまり覚えていないという……スミマセン……。

TMR「どうも~、西川貴教で~す」

西川さんはなぜか黒詰襟の学生服姿で、西川学園と書いてあるロゴの前に座っていました*3。それだけで会場が湧きます。

最初は普通に「へ~、クラシックコンサートやるんだ~」みたいに話していた西川さんですが、突然、手元の紙を真面目に読み出します。

TMR「生誕40年記念のクラシックコンサート。年齢部分はオフレコでお願いします――? 知るか!」

以降、真緒さんの年齢を連呼する西川さん。なぜかキリトさんの時のようにバッキューン音で処理されておらず、会場は爆笑。これが「タカノリ的にオールオッケー」ってやつなんでしょうか……?

年齢部分、ライブレポ書くときは一応伏字にしとかないとな~とか思っていたら、その日のうちに真緒さんがtwtterで年齢を公言してたので、私もオープンに書きました(笑)

そして、最後は自分の舞台の宣伝を長々としゃべくって終了。たくさんの方々のコメントがあったのに、最後に西川さんがすべて掻っ攫っていった感。この面白映像の後、真面目なクラシック曲の演奏が始まったので、どうテンションを調整していいのか、困りました(笑)

 

真緒さん、先輩方に可愛がられてますね~。

 

Sadieについて思うこと

Sadieはライブ本編中にMCみたいなものはなく、アンコール等でやっとMCがある感じだったと思います。硬派な雰囲気のバンドでもMCは楽しくて、美月さんもしゃべりがうまいけど、真緒さんも結構おしゃべりが楽しかった記憶があります。(時期によってはあんまりしゃべらない時もあったのか……?)

The THIRTEENを始めた時、最初の頃は真緒さんも割としゃべっていて、でも、近頃はしゃべりは美月さんにお任せ、みたいな感じがありました。

とはいえ、真緒さんはライブの最後の挨拶の時はきちんとファンに向かって言葉を発してくれます。その挨拶の時に「なかなか理想通りにはならなくて」みたいなことをおっしゃっていたことがありました。それはThe THIRTEENのことなのか、Sadieのことなのか、真緒さん、もしかしてちょっと元気ないのかな、大丈夫かな?と心配のような気持ちが湧いたこともありました。

(あと、剣さんのインタビューで、Sadieがいつ復活するにしろ会場だけは早めに押さえないと、みたいなことを真緒さんに相談したけど、自分達の意志だけではどうにもならなかったというような内容のものを読んだことがあったので、余計気になったのかも)

 

私はThe THIRTEENやRAZORで新しいことに挑戦する皆さんのことを本当にカッコいいと思っていたから、変に「Sadieが~!」みたいに言い続けることはあまりよくないのかな、と考えるようになっていました。

でも、それまでSadie色から距離をとっていたThe THIRTEENから「Sadieっぽい曲」がリリースされ始めて、それでなんか……やっぱりモヤモヤする気持ちは心のどこかにあり……。

私はThe THIRTEENのCDもライブもめちゃくちゃ楽しんでいます! The THIRTEENでやるSadieっぽい曲も大好きなんです!

嘘偽りのなく好きだからこそ、なんか、もうあんまりSadieが~!って言わない方がいいのかな、みたいな変な気遣いが生まれたのかもしれません。

 

でも、The THIRTEENのUrgeツアーファイナル(新宿LOFT)で、美月さんの「(真緒さんが)2度も自分を必要としてくれた。自分のことを拾ってくれたこの人に、これからも恩返ししていきたい」という発言に対して、真緒さんはこう言いました。

「俺が拾ったとか美月は言ったけど、そんなことはなくて対等な関係です。美月がかっこええと思うから一緒に活動してる。サポートの二人も大切だし、今は活動休止中のSadieのメンバーも大切」

今回のソロコンサートでもこう言っていました。

「5人でSadieを見せられるのが一番だってわかってる。でも、今はまだできない。Sadieが大切だし、忘れたくない。年に一度、Sadieを思う日でありたい」

 

それらの言葉を聞いて、少し心が軽くなった気がしました。Sadieが見たいって言い続けてもいいんだなって。

 

ここ一週間、繰り返しSadieの曲を聴いています。(女の子のアイドルのライブに行くとか、浮気もしてたけど(笑))

ミュージッククリップ集の副音声を聞いて笑ったり。

久々にVifの動画リレー企画を見に行って、「真緒さん、なにを景さんと美月さんにチュッチュチュッチュしてるんだよwwww!(っていうか、景さんの乗り気!)」とか、「剣さんと美月さんがソファに並んで座ってるの、全然似てないのにちょっと双子感あるの、なんでだろ?(というか二人で並んで座ってるだけで可愛い)」とか、「美月さんの言葉にウケて笑ってるのを隠すために後ろを向く亜季さん、可愛すぎないか」とか。

なんだろうね。色々なメディアが残っているのは嬉しくもあり、切なくもあり。でも、やっぱりありがたいですね。

 

「5人のSadieを見たい!」と言うことが、メンバーの皆さんを傷付けないのなら、私は言い続けたいです。無理はしてほしくないけど、やっぱり5人のSadieが私は見たいんです!

 

あっちへふらふら、こっちへふらふら、浮気性なファンの私ですが、Sadieのことは本当に大好きなんです。(もちろん、The THIRTEENもRAZORもめっちゃかっこいいし、AXESSORYも応援してるし、ナナ復活おめでとうございますだし、景さんもなにがしかないのかな~?)

ふらふらしながら、CD聞いたりDVD見たりしながら帰還を気長に待っています。

いつか5人の配役がそろった未来図が見られること、楽しみにしていますね。

 

 

 

*1:って書きたいだけ(笑)

*2:ヴィジュアル系に詳しくない方のために注記を書いておくと、MUCCはめちゃくちゃカッコいいバンドで、逹瑯さんもマジで素晴らしいカッコいいボーカリストなんですけど、かなり喋りがたつ人でもあるのです。後輩や同期に対するSっ気溢れるトークや悪戯心がお茶目で、皆に愛されているチャーミングな人(のはず)です。

*3:知らなかったので後で調べたら、ニコ生の西川さんの番組関係っぽい