THE STARRY RIFT

ヴィジュアル系バンドや女性・男性アイドルについて気ままに駄弁るブログです。

V6のセクバニコンDVDとライチ☆光クラブ(PENICILLINのHAKUEIさんによる音楽プロジェクト)のライブDVDを立て続けに見てみた件

最近、V6への投資額が跳ね上がってきているフミヅキです。

この前もセクバニコンDVD通常盤とSky's The Limitの初回盤(A、B)を買ってきてしまいました。私はあまりシングルを買わない人だったはずが*1、どうしてこうなったのか……。

その日、何枚か買いたいCDがあり、タワレコのサイトで調べてみたら、たまたま、全部在庫がありそうだったのが秋葉原店で、行ってみたら素敵なV6コーナーがあったのです。気付いたら、想定以上の出費・出費・出費ですよ。

まあ、V6は20周年イヤーですから。ある程度の散財は覚悟できております。

もう何も怖くない……!

冗談はさておきまして。帰ってきてSky's The Limitの特典DVDを見てニヤニヤし、そのままセクバニコンDVDへ行くと頭がおかしくなりそうだったので、手近の棚で目についたライチ☆光クラブのライブDVDを挟んでから見ました。

その結果、なんというか、私の中でヴィジュアル系バンドとジャニーズアイドルに対するスタンスの違い?楽しみ方の違い?みたいなものに気付いたので、そのことについて書いてみようと思います。

 

まずは、それぞれのDVDを見た感想をそれぞれ。 

 

ライチ☆光クラブ:-2011~2012 COMPLETE BEST-『黎明』

そもそもライチ☆光クラブというのは何ですかというところからなのですが。

元々は東京グランギニョルという劇団の舞台が原作です。それを元に、漫画家の古屋兎丸先生が漫画化。さらにそれを音楽で表現したのが、HAKUEIさんの音楽プロジェクト「ライチ☆光クラブ」なのです*2

私は演劇の方は存じ上げないのですが、古屋先生の漫画は以前から所有しておりまして、これがまた耽美かつグロテスクなお話と絵であるため万人にはおすすめしかねるのですが……音楽プロジェクトの方はもう少しポップでとっつきやすいものになっているので、安心して見てもらえると思います。

この作品は、ライチ☆光クラブのベストアルバム(CD)と東京キネマ倶楽部でのライブ映像を収めたDVDが同梱されたパッケージです。ライブは10曲なのでやや物足りなさがあるのですが、それでも税抜4600円は結構お得のような気も。ちなみに、PENICILLINゴールデンボンバーと同じ事務所に所属しておりまして、ゴールデンボンバーの楽曲製作にも携わっているtatsuoさんがライチ☆光クラブにも参加しておられます。

ライチの 楽曲製作にあたってはゲストボーカルとしてHIPHOPユニットを呼んだり(ライブにも参加してた!)、武田真治さんのサックスを入れたり(さすがにライブには来なかった)、ライブにはダンサーを入れたりなど、普通のバンド活動とは少し趣の違う音楽プロジェクトではあるのですが、ボーカル・ギター・ベース・ドラム・キーボードをメインに据えたバンド編成でのライブですし*3、何より耽美に仕上げたHAKUEIさんの圧倒的美麗なヴィジュアルゆえに、ヴィジュアル系のプロジェクトと捉えてよいかと考えています。

それにしても。

HAKUEIさんの老けなさぶりが恐ろしい。このライブが2012年ということは、もしかして当時既に40歳を超えていたということ……? ありえない。そもそも、これだけ長身(今調べたら183cm)なのに、長髪が似合う中性的な美しさを備えているなどということがありえるのか……? どうしたって、背の高い人はゴツくなるでしょう? HAKUEIさんの周りにだけ時間と空間の捩れが発生しているのか?

 さて、肝心のライブDVDの内容ですが。ちょっと面白いオープニング映像を経て、いきなり、1曲目が「真実の弾丸」! 疾走感あふれる曲でありつつ、途中にはHAKUEIさんの妖艶な声をたっぷり堪能できるゆるやかなタメのパートもあるという、贅沢な曲なのです。もう1曲目から体がムズムズ。気付いたら体を揺すってリズムをとったり、テレビに向かって拳を上げたりしていました*4

画面に映る世界はまったくもって非現実的。制帽にマント、顔には派手なメイクを施し、腕にこれでもかというくらい彫られた刺青を見せつけるような衣装のHAKUEIさん。明滅するライト、畳みかけてくる楽器隊の演奏、挑みかかって来るようなHAKUEIさんのパフォーマンスと独特の歌声が、この世界とは違う世界へ連れて行ってくれます。

 もとが演劇・漫画ということで、そもそもが物語色の強い音楽プロジェクトなのだとは思いますが、それにしても異世界感に満ち溢れている。そもそも、HAKUEIさん自体がこの世界の人なのか、という雰囲気ですし。何より、この音に乗らずに何に乗る!といった雰囲気の楽しい楽曲満載で(疾走感のある曲・激しい曲だけでなく、繊細な曲もあります)、体が動かずにいられなくなるDVDでございました。

 

V6 live tour 2011 Sexy.Honey.Bunny!

すっごーーーく、いいコンサートだったんですね!

6人の体のキレが物凄い。とくかく、ダンスがめちゃくちゃカッコイイです。ヴィジュアル系バンドのライブに慣れた私の目には、ステージが光ったり動いたりといったこと、衣装替えや火・煙などの演出も新鮮に映りました。

6人とも素敵でしたが、気付くと一番目で追っていたのは健くんでした。バラエティー等で見る健くんとはちょっと違う、ひたむきにダンスに打ち込んでいる美しい少年がステージの上にいたのです。比喩の必要もなく、ステージの上にいる三宅健は本当に少年だったのですよ! 当時31歳?32歳? 信じられない……。真剣な表情で必死に踊る健くんの姿はどうしてあんなに心にぐっとくるのでしょう。たまに見せる、どこか夢見がちに虚空を見つめるような表情にもドキッとさせられます。

特にソロ曲。ガラスの靴の繊細なイメージと、なんとも言えない悩ましい顔は、思春期か!と。繊細な内面が滲み出た美しい少年は物語の中にしかいないと思っていたけど、こんなところにいたんだね、という。

そして、アンコールの衣装。他のメンバーが衣装の色に合わせた色付きシャツをインナーに着ているのに、健くんだけがパンダのゆるT(公式ツアーTシャツ?)。何あれ、あんなに可愛い服、健くんにしか似合うわけないじゃん。しかも頭には尻尾付き帽子。あざとすぎてケシカラン(いいぞ、もっとやれ!)!

あと坂本くん。なんでしょうか、すごくドキドキさせるような色香を放っていました。大人の男性のフェロモンでしょうか。アイドルなのにケシカラン! あの艶やかな歌声もケシカラン! ソロ曲の可愛らしい衣装(と横に従えた可愛いらしい衣装の剛健)が、精悍な坂本くんには合わないはずなのにどうしてあんなに似合うんだ! おかしいぞ!

剛くんは「12ヶ月」がまず反則でした。あの表情と声はもう、見てる人全員を惚れさせる気だろう、色男め! 剛くんは全編通してどの瞬間も「いい男」でした。独特の猫背みたいな姿勢と上目遣いが憎らしいほど似合ってカッコいいのです。

岡田くんは最初の衣装の、スタッズ(?)の付いたノースリーブの白ジャケットが似合いすぎてケシカランし、イノッチは朝に見せる顔とは全然違って何倍増しもスタイリッシュでケシカランし、長野くんはあまりにも「端正」という言葉が似合う美麗な王子様ぶりでケシカランし、まったくもう!

感想がケシカランばかりになってしまいましたが、気を取り直しまして。やはりV6はダンスがいいですね(歌もいいのですが!)。体の動きに合わせた空間演出にも溜息が出ました。

そして、DVDを見ているうちに、胸がいっぱいになっている自分に気付いたのです。感無量のような気持ち。

特にDISC2の始めのキラキラの青のジャケット&パンツに、背中に白い紐のヒラヒラが付いている衣装を着て皆さんが踊っているのを見た時。

「天使だ……天使達がいる……!」

缶ビールを飲みながら見ていたので、だいぶ神経がやられていたのかもしれませんが、あまりの神々しさにそう思いました。翻る白のヒラヒラがまるで純白の翼のようで……。

V6はそれぞれの個人活動が大きくなっていく中で、これだけ6人の揃った素晴らしいステージを用意してくれるって、きっとすごいことで、とても大変なことなのですよね? アイドルって見ているだけで「ありがたや~」と、こちらが平伏したくなる存在のことなのかもしれないと、見ていて胸がいっぱいになったDVDでした。

 

2枚のDVDを見て

どうも私は、ヴィジュアル系バンドではバンドマンを通して曲や世界観を堪能し、ジャニーズのアイドルでは曲を通して個人やグループそのものを堪能しているような気がします。

私はヴィジュアル系バンドのメンバーに対して萌え的な感情を持たないわけではないのですが、できるだけそういう感情を排除しようとしている傾向があることは自覚しています。それは、バンド解散、活動休止、メンバー脱退などがままあるヴィジュアル系バンドのシーンで、「メンバー間でリスペクトし合う感情があるのは事実だろうが、作りたいものを作り出すことを目的としたビジネスライクな関係であることもまた事実」というのを必要以上に自分に言い聞かせ、いざ脱退・解散の時にあまりダメージを受けないように心構えを作っているようなところがあるのかもしれません。歪んでるかなあ、自分……。

「彼らが作り出すものやライブでのパフォーマンスだけが真実であり、そこから感じられたものが答えなのだ!」という信仰心が自分の中にあるのです。だからこそ、ライブとかで刹那的に燃え上がる感情が物凄い火力になるような気がします。

 

一方で、20年間同じメンバーで、しかも活動をきちんと継続しているV6にはファンでいることに安心感と居心地の良さを感じるのかもしれません。安心してメンバーのエピソードに萌えられるって素敵なことです。

ジャニーズのグループもメンバー変遷等色々ある場合もあるけれど……。でも、NEWS小山くんのメンバー愛とか、それに対する加藤くんの理解とか、ファンにとって理想的な信頼関係の形がジャニーズのアイドルにはあるように思うのですよね。露出が多いので、そういったエピソードが目につきやすいというのもあるかもしれませんが。

 

なんだか、纏まったような纏まらないような文章……。おかしいな。DVD見過ぎて頭が疲れたのかな。

 

結論。どちらのシーンも私は大好きですし、そんな世界で頑張っている皆様を応援しています。そして、ジャニーズとヴィジュアル系のライブDVDを2枚続けて見ると、頭がちょっとおかしくなっちゃうみたいなので、皆様お気を付けください。

*1:マイナーバンドのシングルは買うのですが、メジャーどころのバンドはアルバムのみの場合が多いのです。CD代で破産してしまうので……。

*2:後にex-PENICILLINのベーシスト・GISHOさんが加入されましたが、この作品の時点ではHAKUEIさんのソロ・プロジェクトの側面が大きいです。

*3:しかもサポートのベースとドラムは若手ヴィジュアル系バンドのメンバーさんなので、お化粧も衣装もばっちりです。

*4:自分がおかしい人だということは十分に理解しています。