THE STARRY RIFT

ヴィジュアル系バンドや女性・男性アイドルについて気ままに駄弁るブログです。

【私的おすすめヴィジュアル系バンド】KYOKUTOU GIRL FRIEND(私の好きな10曲!)

どうも。いい歳をしてV6やら女性アイドルやら追いかけつつ、本業はバンギャルなフミヅキです。最近注目しているアイドルはuijinです。

 

さて、目の眩むような暑さが続く日々、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

うだるような暑さの中、コンクリートに覆われた都会のビルの谷間で、死にそうな暑さにただでさえイライラしているのに、うまくいかない日常のアレコレで苛立ちが重なり、「あ゛ああああ!チクショウ!」と叫びながらそこら辺の立て看板を蹴り飛ばしたい衝動に駆られる、そんな日に私が聞きたくなるのが「KYOKUTOU GIRL FRIEND」というヴィジュアル系バンドです。(以下、KYOKUTOU GIRL FRIENDをKGFと記載します)

もう解散して7年ほど経つわけですが、私はいまだにちょくちょく聴いています。

いや、その……上に書いたみたいな時にしか聞かないわけじゃないからね! 私はそこまで危険人物ではない(はずだ)からね!

そして、さっき「いつ解散したんだっけ?」と思ってバンド名を検索したら、まだ公式HPが生きていることに気づいた(プロフィールのページとか最高)

今回はそんなKGFをアグレッシブにお勧めする記事を書こうと思います。

このブログで【私的おすすめヴィジュアル系バンド】とタイトルに付けた記事では、音源を一つ取り上げて解説するみたいなことをしていたのですが、今回は趣向を変えて「私の好きな10曲」を挙げてみたいと思います。

 

ちなみに、私がKGFで一番好きな音源はライブアルバム「実録ハードコア+サイレンス」です。私はかなり後半の後半にKGFを知ったため、最初に聞いた音源がこのアルバムなんです。これってライブの音をそのまま収録したアルバムなんですよね。だから、ちょいちょいあやしい部分があるといえばあるのですが、でも、そんなことが気にならないくらい、熱気と勢いとオーラが生々しく感じられるアルバムで、めちゃくちゃカッコいい音源になっているんです。

逆に、後からレコーディングCD(と呼べばいいのか?)のきれいめに整った音を聞いたとき、「なんか物足りねー……」とさえ感じた曲もありました。レコーディングCDにはレコーディングCDの良さがあると、聞いているうちに感じるようになりましたし、ライブっぽい熱気までパッケージングされたレコーディングCDもあるのですが。*1

この辺り、リリース順に聞いた人達にはどういう風に聞こえたのか、是非ご意見を伺ってみたいなあと思っています。(よかったらコメント等ください)

 

では、さっそく私的ベスト10曲を書かせて頂こうと思います。

(順序は好きな順とかではなくランダムです。好きな順とか付けられない……)

(というか、ここに挙げてないのもカッコいい曲ばかりです)

 

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私の好きな極東彼女の10曲

 

完全犯罪

KGFファンの皆様にとってはトップバッターにこの曲を持ってきたのは「え?」という感じかもしれません。パンキッシュに暴れる印象の強いこのバンドにとって、KGF曲としてはおとなしめ寄りなこの曲は必ずしもバンドの本流ではないと思うので。でも、私が最初にこれを持ってきた理由があります。(それに、曲から漂う犯罪の香りと蒸し暑い空気感はKGFならでは!という感じする)

私にはKGFの音楽に対して「ギャング系クライムムービー」のイメージがあります。若手の監督さんが限られた予算で撮った、尖りまくった犯罪映画。アクションもバイオレンスも性表現も満載のRー15、粗削りだけど監督の個性が光りまくり!みたいな感じ。

そして、この「完全犯罪」はものすごく映画の絵が浮かぶ曲なのではないかと思っています。歌詞を見ても、短いフレーズから後ろ暗い世界観がばっちり伝わってきます。

「あいつらの探し物は トランクの中の少女」

「か細い手首を 縛り上げてみたんだ」

これ、白いワンピース姿の女の子(長髪だった頃の小松菜奈ちゃんのイメージ)の手首を縛って車のトランクに押し込む、金髪男とその仲間達という絵がば~っと浮かんできます。彼らがそのまま車を走らせていると、検問(あるいは菜奈ちゃんの強奪を目論む別の犯罪者集団)が迫ってきて……男達はどうする!?みたいな。妄想が広がっていきますね(笑)

まずイントロ、ギターの雰囲気のあるフレーズが緊張感を高め、鋭いリズム隊の音がさらにそれを煽ります。ボーカルに倫堕さんはこの曲ではあまり弾けずに少し呻くように歌っていて、それも背徳的な世界観を深めています。歌メロの郷愁感というか哀愁感みたいなものも、楽曲の世界観にマッチしていると感じます。

派手な曲ではないのですが、KGFの悪徳な世界観にじわじわと引き込んでいく曲だと思います。

 

エクスタシー

燃え上がる夜のワンシーンを描いたパンキッシュな曲。

この曲のイントロは倫堕さんの溜息から始まり、楽器隊の音が入ってくるわけですが、楽器隊の中でも特にベースの低く蠢くような音がとにかくかっこいいです。

(ボーカルのセリフ)「死んでもいい、と思った。」

(効果音)ガラスの割れる音

という演出も、普通だったら演出過多になってしまうかもしれませんが、めちゃくちゃ楽曲の世界観に合っているため、普通に「うおおおおお!」とテンションがあがります。その後に始まる、ちょっと懐かしさも感じるような ギターのフレーズも哀愁感がロマンチックで素敵なのです。

暴れるパンキッシュな雰囲気がありつつ、音はどこか懐古主義な印象もあります。歌メロはむしろ歌謡曲なイメージがあるかもしれません。そのバランス感が癖になる1曲です。

 

プラットホーム

こちらもイントロの楽器隊が奏でる、ちょっと懐古的なフレーズにまず「おお!」と耳を惹かれます。こちらも暴れるパンキッシュ系な曲。

「毒を欲しがれ」【イェー、イェ】「死の舞踏(ダンスマカブラ)」【イェー、イェ】のところ、歌詞に対する合いの手のような【イェー、イェ】の入れ方が懐古的で、逆にお洒落な感じ。

私がこの曲で一番好きな部分は、情感たっぷりのギターソロの後、いきなり音の数も圧も減って、ギター+ボーカルのみになる落ちサビみたいなパートです。

「プラットホーム 飛び込めない 線路を見つめるだけ」

ここまで割と強い言葉の歌詞が続いてきた中で、この弱い感じがポッと出てくると、心にグッと来るのです。

あー、今日もダメな一日だった……と、帰りの電車を待っている時に、この曲を聴きながらホームから線路を見下ろすプラットホームごっこが自分の中で流行っている時期がありました。あくまで、遊びですよ(笑)

 

樹海

アルバム「勝手にしやがれ」収録のパンキッシュなバンドバージョンも、ベストアルバム「SINGLES」収録の穏やかなアンプラグドバージョンもどちらも好きです。

この曲の何が好きかというと、歌詞の「東京 この街もまるで樹海のようだ」というフレーズです。今の時代、「東京」という言葉にロマンを感じることは少なくなってしまったように思いますが、ちょっと前の世代の人が東京に抱いていたロマン、しかもダークロマンな感じが堪らないと感じるのです。

この曲からは刹那的な生き様が感じられます。痛々しく愚直に突っ切ることしかできない不器用さというか。そういう雰囲気は「勝手にしやがれ」の方のパンキッシュで疾走感あるバンドアレンジの方が、よりそれっぽく聞こえるかもしれませんね。

でも、アンプラグドバージョンも素敵です。歌詞のやるせない感じが、じっくりとじんわりと伝わってきて、心にグッとくるのです。

 

ゲルニカに噤む

イントロで楽器隊が奏でる、あの歯切れのよいフレーズが堪らなく癖になります。これはやっぱりライブアルバム(実録ハードコア+サイレンス)に収録されている、めっちゃ激しい演奏のやつ(倫堕さんのシャウト入り)が私は好きです。

歌詞的には、擦り切れるような生き様をする人間に贈る子守歌という感じでしょうか。

イントロ・間奏やAメロ等の激しい音に比べると、「おやすみ、眠りなさい」と歌うサビパートは優しい雰囲気ではあります。ただ、それでも何かこう、苦しい空気が消えないというか、どうあがいても安眠できる場所なんかないという感じの音と歌に聞こえるのです。生ぬるくなれない感じが堪らなく好きな曲です。

 

拝啓、売国奴の皆様、靖國の空が哭いています

勢いとヤバさがすごい曲なので、こちらもライブアルバム(実録ハードコア+サイレンス)収録バージョンが一番好きかもしれません。

この曲については、【不適切な表現が含まれている為、一部自主規制】という感じなので、 ただただ、その激しさに素直に身を任せ、楽曲のカッコよさを享受すればいいのではないでしょうか。

 

俺の彼女はリストカッター

こちらもライブアルバム(実録ハードコア+サイレンス)の収録バージョンが私は好きですね。冒頭、倫堕さんが「俺の~、カノジョはぁ、リィ~ストカッタ~!!」と曲名を叫ぶところがまずカッコいいのですよ。「カノジョ」での後ろにアクセント付けた言い方とか、「リ」の巻き舌な言い方とか。

めちゃくちゃと言えばめちゃくちゃな曲なのですが、そのめちゃくちゃな勢いで最後まで突っ走る感じがすごくかっこいい曲です。

全般通して酷い言葉が続く歌詞(誉め言葉)の中で、「今の僕を形成したのは 差別主義者のママ」って急に「ママ」という言葉が出てくるのが、なんだか可愛くてキュンとします。そして、ダメ女を彼女にしてる男のママもダメ女という輪廻がめぐる感じが、なんだかほっこり(?)します。

あと、ライブでバンギャル揃って「あいらっびゅー!」ってやるところ、いいですよね。 ここも可愛くてキュンとします。

 

国境の花嫁

パンキッシュな楽曲ですごくカッコよく、しかも、異国情緒の濃い世界観があって大好きな曲です。多分、私がKGFの中で一、二を争うくらいの頻度で聞いている曲だと思います。

ただ、KGFの中ではこの曲は1曲だけ毛色が違うかもしれません。この曲は海外の紛争地域を舞台にした出会いの歌なのです。歌詞が「もう膨れ上がった劣化ウランの地平線 ヒステリックなサイレン」だったりするのです。

そんな世界観を持つだけに、とてもドラマチックな曲でもあります。

曲中にセリフで「そうさ 俺は舌を切られた不幸なカナリアさ 死に場所を求めて 国境を越えていくのだろう」と言う部分があるのですが、普通だったら浮きそうなこのセリフが、楽曲の世界観にピッタリはまり過ぎて何の違和感もありません。

サビで何回も「汚れたあんたとロマンチックな行為」をリフレインするところもいいですよね。このフレーズにすべてが詰まっているという感じがして、聞いていても全然飽きません。

ひたすらにロマンを感じる曲です。パンキッシュな音に乗せて、紛争地域での邂逅と刹那的な感情を描くなんて、めちゃくちゃロマンチックだと思いませんか。

 

乱脈

KGFの中で一番お洒落感のある曲ではないかと思います。楽器隊の音も、他の曲では重くて太くて荒々しい感じがありますが、この曲ではそこに少し軽快さが付加されている感じがあります。一音一音に洗練されたきれいな印象も受けるのです。

パンキッシュな感じの曲ですが、Aメロ・Bメロとかは音を抑えて緊張感を煽り、それがサビで解放される感じ。でも、弾けたり明るくなったりはせず、独特の郷愁感・哀愁感の漂うサビパートであるように思います。

そういう曲の展開や、音の一つ一つがなんだかお洒落に感じます。とはいえ、そこはKGFですので、きちんと後ろ暗い世界観も健在であり、そのバランス感が堪りません。

この曲はKGFが最後に出したインタビュー集(LULLABY)で亜門さんが語っている言葉が印象的です。

「これまでKGFの王道を保ったままのメジャー曲なんて出来ないと思ってたんですけど、『乱脈』でそれが出来てしまったんです。しかも俺の予想を上回るクオリティで」

これには深く頷かざるを得ません。洗練されているけれど、絶対的にKGF!という楽曲で、とても面白いです。

 

勝手にしやがれ

やっぱりこの曲は外せないと思います。

人生何も信じられねえよ、めちゃくちゃだよ、みたいな裏切られた感じと、だったら全部ぶち壊してやる、みたいな暴発する感じが堪らなくKGF感に溢れていて素敵です。

この曲を聴くと、ボーカル・ギター(一人)・ベース・ドラムというシンプルな構成(同期の音は無し)からなるパンキッシュ曲のカッコよさというものを改めて感じます。一人一人の音の比重が高いゆえ、それぞれの楽器のカッコよさがダイレクトに伝わってきますし、各楽器の音それぞれに付随する色気がダダ洩れているのです。

あと、「目が眩むほどの札束に火を点けろ」のところ、このワードと、歌メロと、ボーカルの熱と、楽器隊による転がり落ちていくような気持ちいい演奏、すべてがガッチリ噛み合っていて、聞いていてすごく気持ちいいです。

「エンジェル」とか「シックスティーン」とか、歌詞としてはちょっと懐かしい感じの単語を使っているのもツボなのかなと思います。

いや~、カッコいい!!

 

 

そんなわけで、KGFはとてもカッコいい曲ばかりなわけです。これ以外の曲もめちゃくちゃカッコいいので、是非聞いてみてほしいです。

と書きつつ、たぶん今からCDを探すというのはちょっと難しいかもしれませんね……。解散から結構経つからなあ……。

CLOSET CHILDとかで中古CDを売っていたりはするかも???

 

 

おまけ

私的に是非見てみたいのが映画です!

(というか、ライブDVDのイメージ映像みたいなやつも、倫堕さんがあの拡声器を持って裸足で線路の前に立っているの、映画的ですごくカッコいい映像ですよね)

「完全犯罪」のところで少し書きましたが、KGFの曲は映画っぽい雰囲気があります。どなたか、KGFの世界観で映画を撮ってくれないですかね。それでOP曲とかED曲とか挿入歌でKGFの音楽が流れたら最高です。

こんなお話とかどうでしょう。

 

主人公:ハヤシダ

五歳までシングルマザーの母親に育てられるが、母親が裕福な企業経営者の子供(後述の詩絵里)を身籠ったため、邪魔者扱いされて捨てられる。

自称、右翼団体・極東憂国会の主宰(メンバーは数名の小規模団体)。だが、その実態は純粋な右翼活動というよりは、世の中への苛立ちを「憂国」の名の元に暴言や暴力、国賊とみなした相手からの搾取という形で憂さ晴らしする半グレ集団である。

盗癖、喧嘩、すぐキレる、同棲相手へのDVなど、刹那的な本能に従って生きる(普通の人から見ると)糞野郎。

 

ヒロイン1:詩絵里

ハヤシダの異父妹。上辺は清楚で上品なお嬢様。

母に捨てられた根本原因であるためハヤシダは詩絵里を嫌っている。だが、詩絵里はなぜかちょくちょくハヤシダに会いに来る。そのうえ、兄であるハヤシダに性的な誘惑を掛けてくる危ない女でもある。ハヤシダが邪険に拒否すると「今すぐリスカしてやる!」と泣き、ハヤシダがいい加減ヤメロとキレると「冗談で誘惑してみただけなのに、お兄ちゃん、マジギレして笑える~^^」と煽ってくる嫌な女。(詩絵里の兄への甘えと苛立ち両面から来る行動と思われる)

当事者以外は知らないが、父の会社に便宜を図ってもらう見返りに、幼少時からロリコン政治家へ人身御供に出されている(詩絵里の実父の意向)。ゆえに、実は半分壊れかけた女の子。

 

ヒロイン2:シェリ

ハヤシダの同棲相手。中近東系の顔立ちの美人。

体に障害があり、乳児期に故国で劣化ウラン弾被爆した影響と考えられる。テレビ関係者がお涙頂戴で稼ごうと日本に連れてくるが、「劣化ウラン弾の影響である」という明確なエヴィデンスがないため使えないと分かると放っぽりだされ、帰国する金もなく、東京で売春婦をして暮らしている。

ハヤシダからDVを受けつつも、母のような愛で彼を包み込む。彼女自身もハヤシダに必要とされていないと精神状態が悪くなる。共依存関係。

 

【ストーリー概要】

東京――まるで樹海のような街でハヤシダが繰り返す「右翼活動」の名の元の行き過ぎ行為、恋人へのDV、そして、壊れた異父妹の疎ましさ。日々の苛立ちはハヤシダの中で暴力に還元されていく。

そんなある日、詩絵里がハヤシダに言う。

詩「パパが仲良しの政治家と一緒に脱税のために金を隠している倉庫があるんだけど。それ、盗んじゃけば?」

ハ「キョーミねえし」

詩「その政治家は左派系だよ。極東国粋会なんて名乗ってるのに、度胸ないんだね」

ハ「はあ!?」

うまいこと詩絵里に乗せられて仲間と共にその倉庫に向かうが、なぜか金はなく、代わりに政治家の死体が転がっていた。その倉庫で金の管理に関わっていたヤクザが駆けつけてきて、ハヤシダ達が政治家を殺して金を奪ったと判断。ハヤシダ達は拷問を受け、仲間の一人が死亡するが、なんとか逃げ出す。

ハヤシダ達はどういうことだと詩絵里を問い詰めるが、詩絵里は知らんぷり。ハヤシダ達は詩絵里を攫い、車のトランクに押し込む。(情報源の確保と人質)

ハ「こうなりゃ、金を全部ぶんどって海外にでもトンズラしなけりゃ、割に合わねえ」

ハヤシダ達はヤクザと警察(殺人と誘拐容疑)から追われる羽目になり、逃げるたびに仲間が一人また一人と死んでいく。

一方、シェリはヤクザ達から、「ハヤシダは妹(詩絵里)と関係を持っている」と嘘を吹き込まれ、ハヤシダを騙して連れてくるよう命じられる。その通りに行動した結果、ハヤシダに怪我を負わせてしまったシェリは我に返り、嘘を信じてしまったことを後悔して泣き崩れる。

シ「ごめんなさい……あなた……」

ハ「いい。大丈夫だ。待ってろ、後で必ず迎えに行くから」

シェリがヤクザと話していた時にたまたま見聞きした情報からナンヤカヤが繋がり(テキトー)、ハヤシダはようやく金の在処を掴む。

実は、詩絵里が政治家に命令して倉庫の脱税金を別の場所へ移動させていた(父への報復目的)。しかし、金の移動先を聞き出す前に政治家と言い争いが起き、詩絵里は政治家を勢い余って殺してしまった。(だから詩絵里も金の移動先を知らなかったし、ハヤシダを巻き込んだのはあわよくば兄に罪を着せようとしたから)

目の眩むような札束に満たされた倉庫、ハヤシダや駆けつけてきた父親の前で詩絵里が叫ぶ。

シ「あいつ(政治家)、私が小さい頃から散々私を弄んできたくせに、成長した私には興味がないって捨てようとした。そんなの許さない! あいつに弄ばれるのは反吐がでるほど嫌だったけど、それでも、私を捨てるなんて許さない。あいつとの行為写真を撮って、私との関係を続けなければ、これを世の中に晒すって脅した。パパに一言でも相談しても晒すって。そして、なんでも言うことを聞かせた。なのに、もう無理って。薬を使っても私じゃたたないって言われた。最高にムカついたから殺した」

ハ「わかったよ、詩絵里。全部終わらせてやるよ」

ハヤシダは倉庫にうず高く積まれた札束にガソリンを撒いて火をつける。それを消そうとして炎に巻かれる詩絵里の父親。初めて心から笑い合う兄と妹。

最終シーン:

数年後、詩絵里はあっさり&ちゃっかり裕福で優しい夫と結婚し、赤ちゃんも生まれていた。赤ちゃんに優しく微笑みつつも、どこか闇っぽいオーラは健在な詩絵里。

一方シェリの故郷に渡ったハヤシダ。その顔の一部は火傷で爛れているが、隣ではシェリが幸せそうに笑っている。荒廃した大地を、反政府勢力の人達のジープに同乗して走り抜ける二人。

エンドロール

ED曲:国境の花嫁

 (あるいは登場人物全員、救いようがないバッドエンドにしてED曲「樹海」とかでもいいかも!)

 

 

勝手な妄想(笑)

KGFファンの皆様、こんなシナリオ、極東彼女じゃない!って感じだったら、申し訳ございません……。

 

 

 

*1:熱気までパッケージング:特に、エクスタシーとか食物連鎖とかはそう感じる。