THE STARRY RIFT

ヴィジュアル系バンドや女性・男性アイドルについて気ままに駄弁るブログです。

2016/4/30 THE VELVET主催 「真夜中のサーカス 第十七怪」 @高田馬場AREA やっぱりバンギャルはやめられそうにありません。

どうも、フミヅキです。最近のこのブログはV6とか女性アイドルとかの記事が多くなっていますが、あくまでも私の本業はバンギャルヴィジュアル系バンドのファン)です。昨年、カルペディエム・amber gris・Sadieと、大好きで応援していたバンドがまとまって活動休止・解散になってしまったため、バンギャルマインドが、正直、ちょっと燃え尽きかけていたのですが……。

しゃらくせええええ!!! まだまだ大好きなバンドはいるんだよ!!!!

というわけで、私の敬愛するバンド「THE VELVET」の主催ライブを見に、ヴィジュアル系バンドの聖地・高田馬場AREAへ行ってまいりました。

 

 久々の高田馬場AREA

この記事の本筋とは関係ないことなんですけど、高田馬場に向かう電車に乗っている時、隣のお兄さん達がドルオタをディスるような会話をしていらっしゃいまして、「は? よく知りもしねーで何言ってんだよ、兄ちゃん達よ!」と内心かなりイラつきながら電車に揺られていました。今日はバンギャルモードなのに、ドルオタモードの私が顔を覗かせて心のうちでキレるという……。

(聞き耳を立てていると、二次元オタっぽいお兄さん達でした*1。このお兄さん達も、頭の固いおっさんから「所詮漫画、たかがアニメ」とか「子供の娯楽に夢中になる意味が分からない」とか言われたら「よく知らないくせに」「世界にも認められた文化だ」等々反論したくなるんじゃないかなあ。アイドルを応援する理由って、一般の人にはイマイチ理解できない部分があるのは承知しているのですが、自分と志を同じくする人達のことを偏見によってディスられるのはやっぱり悲しかったです。理解してくれとまでは言わないけど、広い意味でのオタ仲間じゃないですか。ジョークを含めたような言い方ならまだ「まあ、そういうところもあるよね(笑)」ってなるけど、マジなトーンでのディスりは正直、結構、心にズシンと来たよ……。)

まあ、そんな感じで若干暗い気持ちで高田馬場駅で降りました。

のっけから暗いな……。ここからは普通の感じで書きます。

 

駅から出て学生っぽい若い人達の間を縫って歩き、しばらく行くとSEIYUが見えてきます。なんと、そのSEIYUの地下に、錚々たるヴィジュアル系バンドが出演してきたライブハウス、高田馬場AREAはあるのです。地下へ降りていく階段やロビーには、ヴィジュアル系バンドマン直筆サイン入りの煌びやかなポスターがたくさん貼ってあります。眼福眼福。

受付のお姉さんにチケットとドリンク代を渡すと、「どのバンドを見に来ましたか?」「THE VELVETです」「ドリンク交換は終演までに行ってください」という、いつものやり取りと共にチケットの半券が返されます。AREAはドリンクチケットを渡してくれる形式ではなく、ドリンクカウンターでチケットの半券を見せると、ドリンクをくれるんです。(チケット半券にはその時にスタンプが押される)

で、ドリンクカウンターに行ってお兄さんにラムコークをオーダーすると、身分証明書の提示を求められました。いつからかは忘れたけど、AREAはアルコールを出すときにはIDチェックするようになったんですよね。時代ですねえ。

ラムコークの入った紙コップを片手にフロアへ入り、私はちょっと後ろ目に陣取りました。主催のTHE VELVETはトリですしね。開演前の会場には、おそらくTHE VELVET選曲による古めかしい映画音楽とかゴシック系ディズニー映画の音楽とかが小さな音で流されていました。場所取りしたバンギャルちゃんたちは立ったり座ったり、思い思いにおしゃべりしたり、ソワソワしたり、くつろいだりしております。

開演前のこのちょっとグダグダした感じいいですよね~。私は友達がいないのでいつも1人ですが(1人で来ている人も割といるよ)、緊張感とゆるゆる感が同居するフロアのこの一体感は好きです。

そして開演時間を回ると、小さな音でフロアに流れていた音楽のボリュームが一瞬大きくなり、この瞬間、座っていたバンギャルちゃん達も立ち上がります。そして、フロアは暗転。

私にとっては久々のエリアだったのですが、1バンド目のSEが鳴った瞬間に背筋にビリビリ来るものがありました。やはり、私にとってバンギャル活動は特別なんだと思います。この空間がやっぱり好きなんですね。

昨年末にはPlastic Treeのワンマンライブにも行ったけど、あれは年越しのお祭りみたいなライブなのでやっぱりちょっと雰囲気違うんです。今回は対バンイベントで、バンギャルちゃんも自分の応援しているバンドの出番が終われば帰る子は帰っちゃうし、ちょっと殺伐とした雰囲気もあるのです。でも、バンドの転換に10~15分くらいかかるから、その間は待ちぼうけで、SNSをチェックしたり、バンドマンが出てきた物販に並んでおしゃべりしたりと緩い部分もある。その雑多な感じが嫌いになれないのだろうと思います。

しかし、やはりライブの主役はなんといってもバンド。今回の持ち時間はそれぞれ30分くらいだったでしょうか(主催のTHE VELVETはもうちょっと長かったけど)。その中でしっかりバンドの世界観を見せつける構成を練って、最高にカッコいいパフォーマンスを見せつけてくれるのです。やっぱりバンドの発するエネルギーはすごいと思います。

ヴィジュアル系バンドの魅力は?」と訊かれたら、「バンドごとのデフォルメされた世界観」だと答えます。音楽・外見・演奏・パフォーマンスやステージ演出のすべてを利用して、そのバンド独自の世界観を現出させるところが好き。美醜や感情表現について、やりすぎなほどにデフォルメした独特の表現様式が大好きなのです。

やっぱり、ヴィジュアル系っていいものです。改めてそう思ったライブイベントでした。

ではでは、各バンドの感想を書いてみます。

 

①BUK BUK

初見です。バンド名を名乗らなかったんですけど、水から湧き出す気泡の音を多用してたからおそらくBUK BUKと思われます、多分。暴れバンドな雰囲気。ギターは2人。ベースが左利き用を使っていて珍しいなと思いました。

途中の「ザ・暴れ曲」みたいな曲で、上手ギターさんとベースさんがフロアに降りる。そして、フロアの後ろで立っていたバンギャルを前に引っ張っていったり、自分もステージに向かって拳を上げたりしていました。ステージ上で演奏してるのが下手ギターさんとドラムさんだけ……。いいのかよ、オイ(笑)!

他の曲では「可愛いあの子を食べちゃいたいけど、ここにはブスしかいない」みたいな歌詞を歌っていて、そういう歌詞は結構好き(笑)。でも、その後の三拍子のバラード曲は、それまでの展開からすると意外なほどきれいだった。最後の曲の、神秘的な音とラウド&ヘビーな音を合わせた曲もなかなかの趣きでした。

 

ジグラット

なんか、きちっぽい人来た!!!

幕が開くと、ゴシックパンク風(ホラー風味)のメイクと衣装の女形(?)ボーカルさんがお立ち台の上に微動だにせず立っていたのです。ただ者でない雰囲気!

曲はキャッチーな雰囲気のあるロックで非常に乗りやすかったです。楽しい音。

アラビアン調の雰囲気の曲では、ボーカルさんが呪いみたいなフリを先導していて、怪しくて楽しい。他の曲でも四拍子の指揮みたいなフリとか、生まれてきてすみませんと謝りながらの折り畳みとか、スゲー楽しかったです。

MC(?)では、ボーカルさんがティーカップをフロアの客に向かって差し出しながら「僕と友達になってください」と発言。受け取らない人もいましたが、客が受けとると、拍手が巻き起こる不思議空間が展開されていました。なんかとにかくすごい。

ボーカルさんが怖い雰囲気のせいか、ギターさんとベースさんの可愛さが際立つような気も。特にギターさん、衣装からチラリと覗く背中とか、ミニ丈のショートパンツから覗くボーダータイツを穿いた太股とかセクシーでした。眼福。

 

③マルコ

たびたびTHE VELVETと対バンしているので、何度か見たことがあります。白とか黒とか赤とかのビッとしたスーツのイメージが強かったので、今日のぼわっとゆるめの衣装は新鮮でした。

マルコの音楽は哀愁歌謡とか祭り囃子とか古い唱歌的な雰囲気とブチ切れたロックとの融合という感じ。メリー的なレトロックの系統。荒れた雰囲気の音で、前に見たとき以上に激しくなったような気も? その分、演奏というかリズムというか曲構成も荒々しくなっている印象でした。

乳袋揺らせとか歌ってるように聞こえて、ヤバイ*2。「変人になれますか?」っていうボーカルさんの煽りがそのまま曲と合っていていいなと思います。

最後にやった曲(ハイライトブギーバック?)が楽しくて好き。合掌しながら楽しく踊って、楽しくヘドバン。めっちゃ楽しい。この曲は前も演奏していたのを覚えているから、マルコの鉄板曲なのだろうと思われます。さすがの盛り上がりでした。

 

④SHAPE SHIFTER

妖艶なドラァグクイーンのようなボーカルさんでした。ビブラートの利いた歌声やファルセットも妖艶で美しい。どこかで見たことある人だなーと思って後で調べたら、Art CubeのZ様でした。なるほど、納得の世界観。

他のメンバーさんも黒系のゴシックな衣装で、世界観がバシバシ伝わってきました。可愛い雰囲気の下手ギターさん(ノースリーブで腰の絞りがないストンとした形状の黒のロングドレス姿)が黒のフライングブイに赤のシールド線を刺していて、私的に非常に得点高く感じました(何の得点?)。

バスドラをベタ踏みな曲もあり、ゴシックメタルという感じの楽曲群。とはいえ、ダークというより、白系のきれいな世界観を描いている印象。演奏も歌もうまいなー。

 

The 3rd Birthday

こちらのバンドも名乗らなかった気がするのですが、The 3rd Birthdayであっているはず。多分。初見です。

音楽はダークなラウド系ロックで、デスボイスあり。清く正しいヴィジュアル系のラウドロックという雰囲気で、客席も頭を振りまくっていました。

激しい音楽なのですが、ハード一辺倒で攻めるかと思いきや、なんというか、アンニュイな憂鬱なニュアンスを融合した音楽のように感じました。気怠い雰囲気とハードさとのギャップやメリハリが利いていて、カッコいいなーと思いました。

 

⑥THE VELVET

トリは、いよいよ我らがTHE VELVETです。

うぎゃー! 冒頭、幕が開くと、4人がセンターに固まって座っている! 可愛い素敵! こういうちょっとあざとい演出をサラッとやってくれるところも好きなのだよ。

みんな紺地に白の水玉模様の入ったアイテムを身に着けていました。このバンドの正式メンバーはボーカルのMiMiさんとギターのBERAさんだけなのですが、サポートメンバーも衣装を揃えてバンドの世界観を表現してくれるのです。そういうヴィジュアル系バンドとしての演出をきちんとしてくれるところも好きなのだよ(二度目)。

今日のMiMiさんは水玉のシャツにハイウエストの黒いハーフパンツ(サスペンダー付き)、胸元には黒のタイ、黒ぶち眼鏡に黒のハット。そして手には深紅のグローブ。特にハーフパンツとハットは絶妙におしゃれで可愛い形状で最高。

BERAさんは黒のジャケットに、水玉と赤のタイ、水玉のパンツで素敵。目の色がすごく明るい色ですけど、衣装とあってるなあと思う。

 セットリスト ↓

 

やはり、THE VELVETの音楽が大好きなのです。歌詞も音もすごくキャッチ―だと思う。歌詞はふしだらな感じとかビッチな女の子とかを描いているんだけど、同時にちょっと壊れちゃってる心理も表現していて、非常に私好みなのです。

そして、なんといっても音がとんでもなくキャッチ―。やや懐かしさを感じるロックな気もします。独特の気持ち良いリズムがあって、それに乗っかるのがとても心地よいのです。

「愛憎倒錯遊戯」とか「25時のシンデレラ」とかリズムがキメキメでカッコよすぎなのでは。音に合わせてMiMiさんがフリを先導してくれるのですが、それに合わせて踊るのもすごく楽しいです。BERAさんのギターのフレーズも、やんちゃな雰囲気と大人っぽいふしだらな感じとが合わさっている感じでとても好きです。

「ポワゾン」や「ヒロイン」みたいに気怠さを感じさせる曲もいいですよね。こういう曲はベースの音がすげーカッコいいと感じる。

そんな中にポーンと放り込まれる「感染するアンドロイド」とか「ヴィクトール」とかの暴れ曲。頭を振ったり、逆ダイがあったり、ライブの醍醐味が詰まっています。

アンコールで披露してくれた「同じ月を見ている」も好き。THE VELVETらしいリズムのキャッチ―なロックと、切ない歌詞がみごとに融和していると感じます。

「ファッションメンヘラ女が死にたい死にたいウルサイ」はTHE VELVETの新機軸という感じ。重くて暗い音がミドルテンポで鳴らされていて、ヘビー寄りの音。でも、THE VELVETらしいリズム感とかキャッチ―な雰囲気もしっかりあると感じます。

いや~、とにかく楽しいライブ。めちゃくちゃ血がたぎりました。

 

終演後には物販で「ファッションメンヘラ女が死にたい死にたいウルサイ」のCDを無事ゲットすることができました。他に欲しかったものも一緒に買おうとしたら、スタッフさんが「今日は合計2500円以上買うとツーショットチェキをメンバーさんと撮れますよ。あと数百円分買えば2500円になりますけど」と言ってくださいまして。

女性アイドルとの握手会とか撮影会の記事にも書きましたが、私はそういうのが結構苦手なんです。コミュ障で緊張しやすいので。でも、せっかく言って頂いたのだし、数百円をケチるのもなあ……、でも、ツーショットチェキとか絶対テンパるやつじゃん! でも、せっかくの機会なのに……とアワアワした私は、結局追加で500円のチェキを1枚引き、ツーショットチェキ撮影券を頂きました。

ツーショットチェキはMiMiさんと撮っていただきました。緊張したけど、多分、変な挙動はしなかったはず……多分。撮ってもらったチェキには、ステージ衣装姿の素敵なMiMiさんの隣に、ニヤついてる変な女が写っています。なんか……マジごめん……。

 

 

という感じでですね、久々の高田馬場AREAはすごく楽しかったです。やっぱりバンギャルはやめられそうにありませんね(笑)

 

 

*1:深いファンなのか浅いファンなのかは私には判断つかなかったが、美少女キャラの出てくる作品ではなくて、少年漫画とかロボットアニメとかの話題をしていた様子だった。

*2:違ってたらすまん。私が変態だから聞き間違えたのであろう。