THE STARRY RIFT

ヴィジュアル系バンドや女性・男性アイドルについて気ままに駄弁るブログです。

The THIRTEEN 三周年3デイズライブ最終日のワンマンが素晴らしくて辛くて楽しかった

どうも。V6のファンだったり、女子アイドルのファンだったりと相変わらずのクソDDぶりですが、本業はバンギャルなフミヅキです。そんなバンギャルな私の劇推しなバンドはThe THIRTEENです。今回はThe THIRTEENのライブの記録です。ウザくて長いですが、よろしければお付き合いください。

 

The THIRTEENは3周年を迎え、先日、記念となる3デイズのライブが開催されました。

 1日目:gremlinsとCHIYUさんを迎えての対バンライブ

 2日目:KHRIST+とGOTCHAROCKAを迎えての対バンライブ

 3日目:ワンマン

1日目2日目はThe THIRTEENとゆかりの深いバンドとのライブで、最後には全員でのセッションもあってすごく楽しかったです!

ただ、2日目が平日で仕事が終わらず、なんとかThe THIRTEENと最後のセッションに間に合うことができたというギリギリでいつも生きていた私……。GOTCHAROCKAもKHRIST+も見たかったよ~!!

 

The THIRTEENは現在活動休止中のSadieというバンドのボーカル・真緒さんとギター・美月さんが作ったバンドです。

元々Sadieのファンだった私は、Sadieの活動休止当時、戻ってくることを約束して旅立っていった彼ら5人を前向きに応援したいと思っていました。インタビュー等から「いつかまたSadieをするために一旦Sadieというものを脱ぎ捨てて何かを獲得しようとしているのだろう」と思ったし、活動休止期間中はソロにしろ新たに誰かと組むにしろ、きっと新しいものを見せてくれるのだろう、オラ、ワクワクすっぞ!みたいにも思っていました。

でも、真緒さんと美月さんが二人だけで新しいバンドを始めることを知って、私はとても複雑な……はっきり言ってしまうと不満でした。

二人だけでSadieをする気なの!? それなら活動休止した意味ないじゃん! 他のメンバーはどういう扱い!?

だけど、The THIRTEENが作り出した音楽や世界観はSadieとは少し違うもので、それがすっごくカッコよくて、二人で新しいものを作ろうとしているんだ!と思って、すっかりファンになってしまいました。単純ですけど……。

それなのに、二人がSadieっぽい音楽をThe THIRTEENでリリースし始めた時に私はまた悶々として(Sadieは諦めたのか?という邪推)、でも、そこからさらに深い世界観の曲が出てきた!と思ってすげーすげー!って興奮して、そんな紆余曲折を経た今の私はThe THIRTEENにぞっこんな状態なのです。

なんかめんどくせーファンですよね、私(苦笑)

私は握手会とかでしゃべるのも苦手だし、手紙等を書くのも苦手だし、というか、そもそも他人と接触するのが割と苦痛なダメ人間なので、なかなか好きです!尊敬してます!と伝えられない、情けない人間です。ブログとかtwitterとかで気持ち悪く書き散らかすことしかできないダメ人間なんですよ……。

そんなダメ人間だからこそ、ライブは最高なんです。

同じバンドが好きな人達と一緒に大好きな音楽に乗って体を思い切り動かすのって、これ以上ない素敵な体験です。握手会とかだと少し怖くて構えてしまうのですが(お会いしてお話しできること自体はすごく楽しみですよ!)、ライブであれば皆がいるからまっすぐにステージを見て全身で空間を楽しむことができて、こんな幸せな時間は他にないよなーって思います。

 

今回の3デイズは1日目2日目も楽しかったですが、やっぱりワンマンライブがものすごく楽しかったです。

 

 【The THIRTEENの公式twitterよりセットリスト】

 

「アリア」から始まるのめっちゃいいですよね。いきなりThe THIRTEENの濃厚な世界観が我々に浸透していきます。宗教的な聖性と相反しつつも隣り合う背徳的悲劇な雰囲気が最高です。暴れるパートと清らかなパートが交互に入ってくるのも好き。それに応じて頭を振ったり、腕を捧げたりするのが気持ち良いです。

PHANTOM PAIN」もやばいですね。最高にイカれてます(誉め言葉)。中指のサインがよくないことは知っていますが、そこはまあライブハウスの中のことですし……許してください……。楽しすぎるのが悪いのです。

「THE DIM LIGHT OF DUSK」も好きです。D!I!M!って叫ぶキャッチーな部分ももちろん好きなんですけど、ハードでヘヴィーな音+官能的な香りのする歌詞と歌い方+めっちゃリズミカル!という組み合わせの楽曲自体が個人的にすごく好きなんです。

「Angelic grief」「umbllera」「Lament」あたりのミドルチューン~バラードな曲もヤバいですね~。天鵞絨みたいに濃密で綺麗な真緒さんの歌声と、暴れ曲じゃないんですか?ってくらい強い楽器隊の音の圧力とで、ただ見つめているだけでThe THIRTEENの深い世界観の中に浚われていく感じがあります。

Rhapsody in Blue」も相変わらずかっこよいよ~! 疾走感が堪らん。

「MONTAGE」は個人的にかなりSadieみを感じる曲で(あの堂々としたサビのメロディーとか同期の音の雰囲気とか)、実は最初に聞いた時にちょっとショックだったのですが(え?The THIRTEENでこんなにSadie的な曲をやるってことはもうSadieはやらないの?みたいな邪推を想起してしまったのです……)、でも好きな曲です。サビに合わせて手を振るのが楽しいですよね。

新曲の「last period.」も素敵でした。綺麗な歌だなと思ったし、最後のみんなで歌う箇所も素敵です。

アンコールは「サイレン」を除いては楽しく跳ね回る感じですね。モッシュ的な感じでぐちゃぐちゃになる曲もあって、私はかなりヘロヘロになりながらも頑張って頭や腕を振っていました。そうしたら、あれ……?

 

【悲報】真緒さん「Junky Monkey Boogie Down」で一部の歌詞を飛ばすwwwww

 

しかも、二番でも同じパートの歌詞を飛ばすという(笑)

私は頭も体もヘロヘロだったので若干記憶が曖昧ですが、真緒さんが歌詞を飛ばした時に「やべ~(笑)」みたいにちょっとだけ笑っていて非常にキュートでございました。ごちそうさまです(?)

 

今回のライブでは真緒さんの歌がいつも以上に綺麗だなーと感じました。最近のThe THIRTEENは歌のキーがめちゃくちゃ高くて、とても美しい反面、喉が大丈夫なのかと心配になってしまうのですが(前のツアーでは気管支とかが調子悪そうな場面もあったし……)、今回のライブは本当に綺麗な声でうっとりしました。感情表現が過多な感じも真緒さんらしくてすごくかっこいいです。

美月さんのギターもかっこよかったです。THE DIM LIGHT OF DUSKの冒頭、不穏な感じでギターをかき鳴らすの素敵ですよね。あの箇所、美月さんが1フレーズ奏でるごとに皆で「美月~!」って叫ぶの楽しい。Rhapsody in Blueでベースのkazuさんとの協奏って感じのところも好きです。

kazuさん・Ryöさんのリズム隊も、すごい迫力のかっこいい演奏でした!

 

セットリストは3枚のEPからの選曲が多い印象ですが、1stアルバムからの曲もいくつかあって、3年の集大成という感じがしました。楽しかったです!

 

 

そんな風にライブはすごく楽しかったのですが、真緒さん・美月さんが最後にお話しされていたことが重くて、私はなんだかその時には受け止めきれない気持ちになりました。その時私が感じたことも書いてみたいと思います。

 

最初はちょっと珍しく、お二人は楽しい雰囲気のお話をしていたんです。

The THIRTEENではライブ本編中のMCはなくて、アンコールで少しお話しする時間がある感じなのですが、最近はそこでもあまり砕けた感じのお話はしないことが多い印象でした。でも、今回の3デイズはいつもより楽しい雰囲気でお話していることが多いように感じました。

(さすがに詳細な言葉までは記憶できていないので、以下の文章についてはこんなニュアンスのお話を二人がしていたっぽいという感じで捉えてください)

 

真緒さんによると、美月さんは2日目に共演したKHRIST+のQUINAさんにギターについて色々と教えていたそうです。真緒さんはそのことを、嬉しそうな、からかうような両方のニュアンスで話していて、そんな真緒さんはすっごく可愛くかったです。

美月さん曰く、KHRIST+と一緒のツアーの時にQUINAさんから「ギターのカッコいい音の出し方を教えてください」と言われて色々話はしたけど、QUINAさんの機材がGOTCHAROCKAのJUNさんと一緒のものだったから、「JUNを紹介してあげる」ことになり、3デイズ2日目にJUNさんを交えて一緒にギターのお話をしたのだそうです。(JUNさんは「ああ見えて機材のことはかなりきっちりやっている」のだそう)

真緒さんは美月さんに対して「先輩のところに行って『教えてください』って言っているイメージがあった」のに「後輩に教えるようになった」ことについて「美月が大きくなった」と言っていて……なんなの、このお兄さんみ! というよりむしろ、お父さんみ!? V6における坂本くんみたいな父性愛萌えを感じて尊かったです……。(V6のファンにしか伝わらない例え)

でも、真緒さんは褒めるのが恥ずかしくなったのか、美月さんがJUNさんとギターのこと等を語り合うのを「青春みたいでダセーと思って(笑)」とかQUINAさんへのレクチャーを「よくわからん横文字話してて(笑)」とか、からかい始めます。そんな真緒さんも可愛くてですね……(萌)。美月さんも褒められたり貶されたりしてむずむずしているような表情で、なんかもう二人ともめちゃくちゃ可愛かったです。なんなんだ、このいい歳のバンドマン二人は!

そういえば、3デイズ2日目の最後のセッションで、JUNさん*1・QUINAさん*2・美月さん*3の順で並んだ三人に対して、「当たり、当たり、ハズレ……!」と美月さんのブス弄り(?)をしていた真緒さんのお茶目なテンション! 久しぶりに見た気がして可愛かったです(笑)

たぶん5歳くらい美月さんの方が年下なんですけど(あくまで推定ですよ(笑)!)、美月さんは美月さんで真緒さんのことを「ちっちゃいボーカル」「この人はカリスマでやってるから」とからかうのです。背の高い美月さんが年上である真緒さんを見下ろす図も可愛いです。

この二人の関係性はとってもキュートですよね~。

 

そんなお二人なのですが、最後のあいさつで美月さんは「この人(真緒さん)に拾ってもらったから今の自分があります。その恩を返したいと思っています」とお話ししていました。美月さんはこのことを今までも何度もお話されていますし、美月さんにとって真緒さんは特別なんだろうなと思います。

そして「曲を作るというのは自分本位なところがあるけど(自分のやりたいことが優先される的なニュアンス)、今は皆が喜ぶ顔が見たいというのが大きくなっている」というお話もしていました。

 

真緒さんは「The THIRTEENのギターは美月しかいない」ということを何度も繰り返していました。「顔のいいギタリスト、うまいギタリストがいたとしても美月がいい」と。美月さんを相方として守る意思が伝わってくるような強い言葉で、 それを聞いてフロアでは泣いている女の子も結構いました。たぶん美月さんに色々あったのだと思われますが*4、私はやっぱり熱唱・絶叫する真緒さんとその隣でニヤニヤ笑いながら楽しそうにギターを弾いている美月さんという絵が大好きですし、真緒さんもそうなのかなと感じられてとても嬉しい言葉でした。

 

また、真緒さんは今回「動員」についても触れていました。前にもバンドの状況を「思い描いていたものとは違う」という風に表現されたことはありました。それが具体的になんのことかまでは話したことはなかったんじゃないかなと思いますが、今回は「他人から『あいつらは動員下がったから』という態度で接されることもある」という、すごく率直な言葉で説明していました。だけど、「ここが居場所である」ということ、「始めたことに後悔はない」と断言していました。

正直、動員についての言葉は聞きたかったような、聞きたくなかったような、聞けてよかったような、自分でも捉えづらい気持ちになりました。動員や会場規模については私は今まであまり触れてこなかったですが、心の中では気になる部分もあったからです。始動ライブの会場は○○だった、1周年記念は○○で2周年は○○、そして今回は○○みたいな会場規模の変化とか……。

私はたぶん他者への妬みよりも自己嫌悪の方が強いタイプなので、あまり他人に対して嫉妬心を抱いてこなかったのですが、最近は自分の推しや担当に関連することで妬ましいという感情が湧くようになりました。

どうしてあの人・あのグループ・あのバンドの○○が評価されないんだろう? あんなに素晴らしいのに! みんなもっと知ってよ!とか。

イベントとかで対バンしたバンドさんはどういうところでワンマンをしているのかな?とか。調べなくてもいいことまで調べて勝手に悶々として落ち込んだり。

なにやってるんだろう、自分。馬鹿みたいだし、自分で自分がウザい……。

そんな後ろ暗い部分があった私には、真緒さんの率直な言葉は突き刺さる言葉であり、でも、ちょっとホッとする言葉でもあり(気にしても致し方ないという肯定感?)、今ある居場所を大事にしなきゃと改めて感じる言葉でもあり。

聞いた時には受け止めきれなかった言葉だったわけです。少し時間がたった今でもまだそうかもしれません。

 

最近、こういう記事を読んでしまって。

【V系】80点はいても120点がいない? 18年「V系シーン」総括座談会&19年展望(3/5) - ウレぴあ総研

 【一部引用】

浅井:現実的な問題として、頭打ちになったらどうするのかというのがありますよね。今年とあるバンドマンからしみじみと相談されたことがあって。「もう活動休止したほうがいいんですかね僕たち」と。

要するに、絶対の自信がある曲を出してツアーをやって、できることは全部やっている。でもどうしても動員が伸びない、そうなるとファンも疲弊していくし、その状況も不本意だ。そういうときに、周囲のバンドが活休して、復活ライブをソールドアウトさせているのを見ると、羨ましいじゃないけど、腑に落ちない。ずっと地道にやっている自分たちの方が損した気持ちになるって。その愚痴もわからんでもないなって。

 好きなバンドさん・アイドルさんには、努力が報われてほしい・ずっと幸せな気持ちでい続けてほしいと思います。本当に。

 

 

私は音楽を続けてくれている真緒さん・美月さんという存在は本当に尊いしありがたいなと思っています。マイペースでずっとアイドルを続けてくれているV6とかも。しかも、出す作品はいつも素敵で、ライブもめちゃくちゃカッコいいなんて最高としか言えないです。

 

そして、私はジャニオタを兼任し始めてから、動員・会場規模ってなんなのか、だんだんわからなくなってきています。ジャニオタさんのブログやジャニーズのアイドルさんの会話で「会場Aは小規模だから~」「嵐は音楽番組の中継で(とある場所)にセットを組んでもらってたけど、俺らだったら会場Bが限界かな(笑)」みたいな言葉を見聞きしました。ジャニオタな私から見ると「うんうん」と普通に頷く内容なのですが、バンギャルな私としては「AもBも今のヴィジュアル系だとそこそこ成功したバンドさんが立てる場所……(呆然)」となるわけです。

私がV6のコンサートに初めて行って驚いたのは、V6って実在してるんだ!あんなに踊りまくってる!会場中歩き回ってファンサしてる!ということもそうなのですが、「会場のセットや機構・特効にこんなにお金をかけてるのか!」ということにもすごく驚きました。こんなに高そうな設備投資を回収できるのか、ジャニーズのコンサートというのは……という驚き。(さらにすごいであろう嵐とかどうなってるんだろう!?)

でも、それはそうなんですよ。会社の規模、関わる企業数、育成すべきジュニアへの投資エトセトラ。それらすべて賄うに足る動員・グッズや音源の販売額が見込めて初めてデビューできるのがジャニーズなのでしょう。

そういうV6の圧倒的エンターテインメントを見るたびに魅了される私ですが、じゃあ、それでライブハウスで見るヴィジュアル系の世界が安っぽく見えるかというと、そんなことは全然ないわけです。私の浮気性はまったく衰えません。どっちも大切で、どっちも大好き!!

私にとってライブハウスで体験する濃密な時間は他の何にも代わることができない貴重なものです。あの刺激は一度嵌るとそうそう抜けられないのです。

だから、好きな場所をずっと守っていけたらなと思いました。

 

 

そんなわけで、文章がとっちらかってて全然締まらないですが……。

願うのは、私にとって大切な場所がメンバーさんにとっても幸せな場所であってほしいなということです。素敵なカッコいい音楽が聞けることがうれしいくて幸せです。

 

 

The THIRTEENについては、昨年リリースされたEP、URGEとLAMENTの感想をこのブログで最近書いたので、お暇な時にでも読んで頂けたら嬉しいです。

The THIRTEEN 2nd EP「URGE -アージ-」感想 - THE STARRY RIFT

The THIRTEEN 3rd EP「LAMENT -ラメント-」感想 - THE STARRY RIFT

 

真緒さん、美月さん、新しいEPも楽しみにしてますよ~!!

 

 

 

 

*1:可愛いらしいイケメン

*2:カッコいいイケメン

*3:私は可愛いと思う。何より愛嬌がある。

*4:私はよく知らないし、気にする必要もないと思っている。